皆さんこんにちは。DANです。
海水水槽をやっていると入れた覚えのない不思議な生物を見かけることがありますよね。
ウチの水槽にも良くでるんです。
知らない人が。
もちろんこんな不思議生物の中には、
有益なものもいれば、
代表的なものではカーリーの様な害のあるものも居ます。
今回はそうした不思議生物のうち
ホシムシ
についてブログにしていきたいと思います。
なお、見た目はミミズの様であまり綺麗な見た目をしているわけでは無いので細長い生き物はダメだと言う方は画像を飛ばして読んでください。
因みにホシムシ自体はデトリタス食性なので水槽に害はほとんどありません。
ただし、一部のホシムシはSPSなどのサンゴに穿孔するものも居るようなので注意が必要ですが、
自分は今までそのようなホシムシに出会ったことはありません。
穿孔するホシムシは身体が歯医者さんにある歯に穴をあけるドリルのように凸凹しているようです。
Contents
1 ホシムシの基本情報
星口動物と呼ばれるグループの仲間ですが、
最近はゴカイやミミズと同じ環形動物に含まれると言う説もあるそうです。
形はミミズの様なソーセージの様な形をしており、
海外では体を膨らませた姿がピーナッツに似ていることから
ピーナッツワーム
と呼ばれています。
画像の通り見た目はミミズのようで先っちょが少し細くなっており、
我が家の水槽にいたのは大きさ8センチぐらいでした。
ただこのホシムシは約300種類もいる様で
一概にこのぐらいの大きさと言うことは言えず小さいものでは数ミリから
自然界ではもっと大きく50センチになる大物もいる様です。
日本の周囲の沿岸にも生息しています。
動きは遅く、ゆっくりとした動きですが、
普段は砂の中に潜っており、
水槽で飼育しているときはあまり目にすることはないかもしれません。
2 水槽内でのホシムシの生態
上での書きましたが、ホシムシは基本的に砂の中に潜っているので
あまり水槽内で見かけることは無いと思います。
水面に出るのも基本的には細長い口だけのようで、
一見してホシムシが居るというのは分かりずらいのではないかと思います。
自分の水槽では、底砂を厚く引いたベルリンシステムをリセットする際に、
底砂をいじったら出てきていました。
底砂を厚く引いている水槽を管理している方は、
もしかしたら底砂の中にホシムシが潜伏しているかもしれませんよ。
我が家にいたホシムシは砂に潜ってデトリタスを処理していたようで、
特に水槽に悪さはしていないようでした。
しかし自然界には硬い岩場に穿孔したり、
サンゴに穿孔したりする種類も居るようなので、
100%のホシムシがサンゴに悪影響を与えないとは言い切れませんが、
水槽のような閉鎖環境内において、そのようなホシムシが混入することは稀なのではないかと思います。
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3 面白いホシムシとサンゴの関係
一部のホシムシとサンゴは相利共生関係があるようです。
自分も話で知っているだけなので、
実際に目にしたことがないため、
どのようなサンゴが共生するかなどの詳細は分かりませんので、
ある程度想像の部分も入っていると思ってください。
ではどのような関係かというと、
まず貝の中にホシムシが生息します。
そうすることで、まずホシムシは貝殻を使いながら自分の身を守るのだと思います。
先ほども書きましたが、
石灰岩やサンゴを溶かしながら穿孔する種類もいるので、
貝殻を溶かしながら貝の中に住み着くのかもしれません。
そうして、ホシムシが住み着いている貝殻にサンゴの卵がくっつき、
サンゴが生えてきます。
貝殻にサンゴが生える状況は、
水槽内ではなかなか見られないので、
ぜひ一度見てみたいと思います。
ホシムシはやがて大きくなり、
それに伴い貝殻の上に着いたサンゴも大きくなります。
そして、自分で動くことが出来ないサンゴは、
土台のホシムシが動くことで、
色々な場所で餌の採取をすることが出来て、大きくなったサンゴのおかげで、
ホシムシは外敵から身を守ることができるという共生関係が成り立つようです。
ただ、貝殻の上にくっ付くサンゴが、
SPSなのかLPSなのか、ソフトコーラルなのか、陰日性サンゴなのかはわからないので、
また詳細が分かれば、ブログの記事にしたいと思います。
それにしても、サンゴとホシムシの共生関係は面白いですね。
ぜひ一度見てみたいですね。
4 実は食べられるホシムシ
自分は食べてみたいとは思いませんが、ホシムシは食べられるそうです。
調理方法は、煮凝りや炒め物のようです。
主に中国などの地方で食用とされているようです。
もし食べる方が居れば、砂に潜っている生物なので食べる際は自己責任で、
きちんと砂抜きをしてから食べてください。
5 釣り餌で使われるホシムシ
ホシムシは釣り餌でも使われるそうです。
主にフエフキダイなどを釣る時の餌として使われるようです。
ただ、フエフキダイはホシムシを使わなくても、
アジを使ったり、イカを使ったり、ルアーなどでも釣れるので、
無理してホシムシを使う必要はないかもしれませんね。
6 ホシムシの画像・動画
最後になりますが、ホシムシの画像と動画を載せておきます。
リアルのホシムシは自分がスマホ画面で書いた適当な絵と違って結構グロイので、
ミミズが嫌いな方は見ない方がいいかもしれません。
これがホシムシの説明になります。
あまりアクアリウム関係で話題に出ることは無いので、
マイナーな生き物かもしれませんが、
ご自宅の水槽にも実はひっそりと縁の下の力持ちとして住んでいるかもしれませんね。