皆さんこんにちは。DANです。
今日は海水魚でも、サンゴでもなく、
貝
についてブログを書いていきたいと思います。
貝といっても、アサリやハマグリのような貝ではなく、
周りのビラビラに褐虫藻を共生させて、褐虫藻からエネルギー供給を受けて育つ
ヒメシャコガイ
についてブログにしていきたいと思います。
ヒメシャコガイってどうやって飼育するの?
ヒメシャコガイはどうやって活着させるの?
下の砂地にヒメシャコガイを置きたいけど、食害が怖い
だれがヒメシャコガイを食害するの?
ヒメシャコガイを飼育するにあたり、このあたりが気になる部分ではないかと思います。
自分もヒメシャコガイを飼育するにあたり、上で書いたような内容を中心に調べてから飼育し、
現在まで特に問題なく飼育できています。(汚れていますが)
それでは、これらの疑問を一つずつ解消していきましょう。
Contents
1 ヒメシャコガイの飼育
ヒメシャコガイの飼育方法について簡単に説明します。
因みにヒメシャコガイとヒメジャコガイは同じものです。なんか呼び方がちょっと違うだけのようなのでそんなに気しなくてもいいんじゃないかと思います。カラーバリエーション事態も豊富で綺麗な色やメタリックで光っているほど値段も高くなります。
言葉で書いても分かりずらいと思いますので、簡単に表にしてみました。
分布 | インド洋から太平洋 |
全長 | 15㎝ぐらい |
適応水槽 | 60㎝以上 |
水温 | 23℃から27℃ |
照明 | 強め |
混泳 | 比較的容易 |
飼育難易度 | 普通 |
ヒメシャコガイは沖縄にもたくさん住んでおり、干潮などで潮が引いて浅くなった場所では、海辺のサンゴ岩の中に穿孔しているものが見つけられると思います。
大きさは小さいものでは、5㎝くらい、大きいものは15㎝くらいのものがショップで販売されています。
水槽サイズも60㎝以上としましたが、LPSやSPSなどのサンゴが飼育できる環境であれば、小さい水槽でも問題なく飼育できると思います。
水温も飼育本などでは、24℃から27℃と書かれていますが、
沖縄の暖かい海で干潮時の日光がものすごく強くて海の温度が高くなっている状態でも生きていることから一時的な対応水温は30℃ぐらいまで大丈夫ではないかと思います。勿論長時間はダメだと思いますが。
我が家の水槽の水温は概ね23℃から23.5℃を維持しているので、
水温の下限もこのくらいの水温なら問題ないと思います。
照明ですが、浅瀬のサンゴ岩に穿孔(穴をあけて潜っている状態)していることからもかなり強めの光が必要になります。
貝なのに、なんで光が必要なの?
と思いますよね。
この貝はちょっと特殊で貝からはみ出ている部分が外套膜と呼ばれるのですが、この部分に褐虫藻(共生藻)を共生させており、そこからエネルギーを補給しているのです。言ってみれば、生活スタイルはサンゴに似ている感じなのです。
そして読んで字のごとく入水管から水を取り入れて主水管から水を出しています。
つまり貝の中にはちゃんとエラもあるんですよね。
基本的に光でエネルギーを摂取しているので、餌は不要と言われていますが、海藻系の餌をあげている人も居るので、一概に餌は要らないとは言えないのかもしれません。
2度目の登場褐虫藻君です。この人がヒメシャコガイのビラビラしている外套膜に共生しているんですね。
海の中の生き物には良く共生しているのか、特に好日性サンゴにはほとんどこの褐虫藻が共生しています。
光合成が必要なため、海水水槽の飼育本やインターネットなどで検索すると、
必要な光量は強いとなっていますが、
我が家の水槽では、グラッシーレディオRX122の光源1灯でしばらく大丈夫でしたので、
ミドリイシほど強い光は要らないかもしれません。
ただ、現在の使用しているライトがラディオンG5なので、
たまたま大丈夫だっただけかもしれないし、
光の強さよりむしろ水質からの影響の方が強いのかもしれません。
混泳については、貝をつついて食べちゃう恐れのある
フグとかチョウチョウウオ系の魚は混泳には向きませんが、
それ以外の魚(スズメダイ系とかハナゴイ系とか)であれば問題ないと思います。
2 ヒメシャコガイの活着方法
ヒメシャコガイをライブロックに活着させる方法について説明します。
ヒメシャコガイには貝の下の部分に足がついているので、ある程度は自分で動きます。
そのため、自宅の水槽のレイアウトで、ヒメシャコガイを活着させたい部分にヒメシャコガイを置くのが一番手っ取り早いです。
ただ、あまり狭すぎるところに置くなどしてしまうと、貝が開かなくなり死んでしまう恐れがあるので、左右にある程度のスペースの余裕を持つことが必要になります。
また、ヒメシャコガイも置いてすぐに活着するわけではなく、ライブロックに穿孔して活着するので、
動かなくなるまでくっつくのに最低でも2,3日はかかります。
そのため、ヒメシャコガイがヤドカリやウニなどによって
ライブロックから落とされる可能性のある場所などに置くのはなるべく避けた方がいいです。
どうしてもレイアウト的に活着してほしいライブロックがあれば、
ヒメシャコガイの両脇をヒメシャコガイがずり落ちない程度に隙間を開けて、
つまようじ4,5本で周りを囲ってあげるのが良いかもしれません。
ヒメシャコガイのレイアウトの注意点
ヒメシャコガイのレイアウトに関して注意が必要な点ですが、
砂地に置かない
という事です。
なぜ砂地に置いてはいけないのかというと、
砂地にウミケムシやゴカイ系の生物が居た場合、
ヒメシャコガイの脚の部分から中まで食べられてしまう可能性があるからです。
ライブロックに活着していれば、ウミケムシに食べられるというリスクはかなり低くなると思います。
最近の投稿
- 【海水水槽】オオカワリギンチャクの飼育方法。オモチャみたいな蛍光のイソギンチャク飼育
- 【淡水ベタ】ベタの頭にどんどん膨らむ腫瘍。治療の経過について
- 【海水水槽】ブラインシュリンプの栄養強化〜稚魚やハナゴイなど人工飼料を食べない魚に最適〜
- 【海水水槽】日本近海産のタツノオトシゴ飼育〜飼育環境や餌は?〜
- 【海水水槽】スクリブルドアンティアス飼育〜珍しい種類のハナダイ〜
3 砂地にヒメシャコガイをレイアウトする方法
先ほど、砂地にはヒメシャコガイをレイアウトしないと言いましたが、
実は砂地にもレイアウトする方法はあるのです。
厳密にいえば、砂地に直接置くわけではなく、
ヒメシャコガイが砂地にいても大丈夫なように専用の土台を置く
ということです。
この画像のヒメシャコガイの脚の下にかなり汚い感じで土台が置いてあるのが分かると思いますが、こういった土台を置いてその上にヒメシャコガイを乗せてあげれば砂地や底にヒメシャコガイを置いてもウミケムシ等に食害を受けることがなくなります。
そして適当にこの土台の上に乗せておけば、ヒメシャコガイ自身が都合のよい方向に動いて活着するので、ライブロックに活着させるよりは遥かに簡単にレイアウトすることが出来ます。
<div data-vc_mylinkbox_id=”887844991″></div>
4 だれがヒメシャコガイを食害するの?
これまでにも何度か書いていきましたが、ヒメシャコガイは
- ウミケムシ
- ゴカイ
- ヤドカリ
- チョウチョウウオ系
- フグ系
の生き物から食害を受ける可能性があります。
なんといっても沖縄では食用にされており、
人間が食べてもとてもおいしいようなので、
ヒメシャコガイを食べる生き物にとってもごちそうになるのだと思います。
ウミケムシやゴカイ等については、脚の部分をしっかり活着させてあげれば、ほぼ問題なくなりますが、
チョウチョウウオ系の魚は本当に貝殻だけを残して全部食べてしまう事もあるので注意が必要です。
5 まとめ
ヒメシャコガイはたくさんのカラーバリエーションがあり、ショップでも頻繁に入荷しているので入手は簡単です。
また、きちんとした飼育方法さえ知っていれば、あまり手間いらずで長期飼育させることが可能です。
ヒメシャコガイを飼育する際には、
・ ライブロック若しくはきちんと土台に活着させる
・ 砂地に置かない
・ チョウチョウウオやフグなどの食害の恐れのある魚と混泳させない
これらの事に注意して飼育すれば、水槽の中で濃いブルーや光るグリーンの色合いを演出して水槽をひときわ美しいものにしてくれるので、見栄え重視の水槽にはお勧めの貝になります。
SPS等のサンゴと違い、あまり色落ちすることもないので、そこまでシビアに水質のチェックをする必要もなくなります。
少ない手間で綺麗な見栄えを求める人にはお勧めになります。
<div data-vc_mylinkbox_id=”887844991″></div>