皆さんこんにちは。DANです。
今はTwitterなどのSNSの発展のおかげで、海水魚飼育に関して助言を求める事が出来るようになったり、そのSNSを通じてアクア仲間が出来たりととても良い時代になったと思います。
しかし自分が海水水槽を始めた頃はそう言ったSNSも無く、周りに話を聞く相手もおらず、ネットや書籍を見ながら試行錯誤している時がありました。
その頃は、
サンゴ飼育について水槽のライトはなんで蛍光灯じゃダメなの?
硝酸塩の数値が下がらない
掃除をしてもすぐに底砂が汚れる
クーラーは必要なの?保冷剤を入れて水温下げちゃダメなの?
オーバーフロー水槽は高くて買えない
RO水ってどのくらい重要なの?
プロテインスキマーって必要?
などざっと思い返してもこれくらい悩みがありました。
こう言った悩みを踏まえて、今日は自分がこれまで海水飼育をしてきた中で知識不足からくる失敗や水槽設備に関して無駄になってしまった物などをブログにしていきたいと思います。
Contents
1 サンゴ水槽の蛍光灯について
自分が海水水槽を始めるにあたり、最初にぶち当たった問題がここでした。
結論を先に言えば、蛍光灯でもある程度のサンゴやイソギンチャクなら飼育できるんですよね。
それに蛍光灯でも200Wぐらいの大光量にすれば、おそらくサンゴの飼育は可能です。(電気代かかりますが)
だたし、光の量が少ないと今のシステムLEDのように長期飼育が出来なかったり、
サンゴの調子が微妙に悪かったりと
問題が数多く起こりました。
水槽に起こった問題としては、自分が海水水槽始めた初期のころに蛍光灯でサンゴイソギンチャクとクマノミを飼育していたことがあったのですが、水槽に入れてしばらくはそこそこな感じで上手く飼育することが出来ていたのです。
しかし、イソギンチャクの大きさが徐々に小さくなって来たり、
口から褐虫藻を吐き出したりと色々トラブルがありました。
さらには、水槽に入れた翌日に分裂するという事もあり、今考えてみれば、光や水質とった面でもイソギンチャクに負担をかけていたのではないかと思います。
実際に蛍光灯では、サンゴやイソギンチャクに必要な光の波長が歪な形になっているため、あまり良くないという事のようです。
自分が海水水槽を始める人にライトの購入について相談されたら、最初の初期投資は少しお金がかかりますが、海水水槽用のシステムLEDライトかスポットのLEDライトをお勧めすると思います。
2 硝酸塩の数値が下がらない
これは、海水水槽飼育の初期のころにものすごく悩みました。
しかも、当時は炭素源もそこまで流行していなかったので、商品も少なかったんですよね。
そんな中、自宅の水槽の硝酸塩濃度が上がり、苔が生えたり、
シアノバクテリアが蔓延したりとトラブルが続くので、
硝酸塩濃度を下げる為に水替えをするんですが、
これも焼け石に水というかすぐに硝酸塩濃度が上がってしまうんですよ。
最初にこの問題に直面したときは、自分の水槽は30㎝キューブで外部濾過を使っていました。
この外部濾過が曲者で、掃除を怠ると、濾過槽にかなりデトリタスがたまるんです。
このデトリタスがたまった状態で水替えをしても、あまり硝酸塩って下がらないんですよね。
それに気が付くまで、自分は何度も水替えをしていました。
水槽が小さいという事もあって、そんなに手間ではなかったのですが、今考えれば、根本的な解決って重要なんだなとしみじみ思います。
その後、現在の90㎝オーバーフロー水槽になってからも、硝酸塩濃度下がらない問題に直面したことがあります。
この時はすでに炭素源を利用していたのですが、それでも硝酸塩は下がらなかったのです。
この下がらなかった理由としては、
・ リン酸と硝酸塩のバランスが崩れていた
・ 海水のイオンバランスがおかしくなっていた
・ 底砂に大量にデトリタスがたまっていた
このあたりが原因だと思います。当時は造波ポンプを適当に考えており、水槽内での循環などについて特に考えずに使っていたため、底面にデトリタスが沈殿しまくっていたのが一番の問題のように感じました。
この時は、いろいろと水槽のバランスが崩れていたので、思い切ってすべてリセットすることで、問題解決を無理やりしました。
3 掃除をしてもすぐに底砂にシアノバクテリアが出る。
これも色々と悩みました。底砂にまっかなシアノバクテリアが出るので、
スポイトなどで取り出すのですが、数日するとまた、同じ場所にシアノバクテリアが出るんです。
そのため、シアノバクテリアが出る部分の底砂を取り除くのですが、それでもまたしばらくすると発生するんですよね。
しまいには、ライブロックの上にもシアノバクテリアが発生したりと踏んだり蹴ったりだった覚えがあります。
そんな自分のシアノバクテリアとの戦いの解決方法としては、
・造波ポンプを上手く使って、デトリタスが底砂に以上に溜まらないようにすることと。
・底砂の攪拌・清掃のための生物を入れる事
この2点でした。
シアノバクテリアが発生する場所って、水流が滞っている場所が多いんですよね。
特に底砂のあたりは、水が流れているように感じても、流れが打ち消し合って対流したりと
色々な予想もしない滞り方をすることがあります。
造波ポンプもできれば、2台以上を設置して、本当に全体に流れが通るようにランダムにしていないと、
あっという間にシアノバクテリアが生えてきます。
シアノバクテリアを掃除したことがある人は分かると思いますが、
シアノバクテリアの下って、粉のようなデトリタスがたまっていることが多いんですよね。
このデトリタスをためない為にも、適度な水流が必要なのだと思います。
4 クーラーって必要?保冷材じゃだめなの?
これは本当に初心者のころやっちまったことです。
金も設備もなかったので、夏場に水温を下げる為に、保冷材を入れたことがあるんですよね。
これは、本当に意味がありません。
一時的に水温を下げても、外気温が高いので、すぐに水温が上がってしまうからです。
氷の入ったコップと一緒ですよね。
急激な水温の変化で生体にストレスを与えるだけで意味がないのでやめた方がいいです。
5 オーバーフロー水槽は高くて買えない
自分も水槽始めたころは、安い値段で上手く飼育したいと思っていました。
でも、そのためには、とてつもない手間がかかるんですよね。
それに、ずっと水槽に張り付いている訳にもいかないので、どうしても色々な設備が必要なります。
設備が必要になれば、設置場所も必要になるので、そうなると最初からオーバーフロー水槽を買っておいた方が、設備のコストは下げられると思います。
今は、ヤフオクなどでも、かなり格安のオーバーフロー水槽が出ていたりするので、
昔より安く購入できるので、オーバーフロー水槽が気になっている方が居れば、そちらを購入した方がいいと思います。
やっぱり濾過槽に色々設備を入れられた方が、水槽がすっきりして、見栄えも良いですからね。
6 RO水ってどのぐらい重要?
RO水については、SPSなどのサンゴを飼育するには、かなり重要なのではないかと思います。
勿論水道水でも水替えはできますが、ある程度のサイクルが整っている水槽では、水替えの意味は
硝酸塩の除去等から水槽内の各種元素の維持という方向に変わってきます。
その時に、すでに水槽内に入っていない水道水に含まれる不必要な成分をわざわざ水槽に入れるのは、
水槽を綺麗に管理するという意味でも勿体ないと思います。
じゃあ、サンゴを飼っていない人は水道水で良いのかというと、
水道水にも地域によりますが、硝酸やリン酸が含まれている場合があるので、やはりRO水での水替えの方が間違いない気がします。
7 プロテインスキマーは必要?
プロテインスキマーについては、自分個人的には絶対に必要だと思います。
特に炭素源を利用している水槽に関しては、無ければ話にならないぐらい重要だと思います。
炭素源は酸素を利用するので、それらのバクテリアが増えるのに、溶存酸素が増えなければ必然的に水槽内は酸欠になるため、エアレーションの意味を考えても必要だと思います。
プロテインスキマーも決して安い機材ではありませんが、もし購入するならば、自分の水槽にきちんと適応したサイズのプロテインスキマーを購入することをお勧めします。
我が家のプロテインスキマーは明らかにオーバースペックなのですが、これは、大量に冷凍餌を毎日入れているので、それらの有機物を早めに処理するためにわざとオーバースペックにしています。
8 最後に
今日は、細かく色々だらだらと書いてきました、これまで海水水槽をやってきて、
ちょっと考えただけで、これだけ問題点が思い出されました。
現在海水水槽をやっている方も、これ以外に色々悩んだことはあると思います。
自分がいいたいことは、こうやって一つ一つ問題を解決していくことも海水水槽の
面白さなのではないかという事です。
そして、現在SNSなどで同じ趣味を持つ人とつながることで、
こういった問題の解決につながることも少なくありません。
同じ趣味をもつ仲間として、インターネットを活用して情報共有ができると良いなと思います。