海水初心者が45㎝オールインワン水槽購入で失敗したこと。~これから海水水槽を始める人に~

common clownfish

皆さんこんにちは。DANです。

自分は海水水槽を始めるにあたり、それまで、淡水すら飼育したことがありませんでした。

ですので水槽と言われると辛うじて記憶にあるのは、

小さいころ自分が縁日で取った金魚を父親が水槽で飼育して巨大化させていたことぐらいでした。

そんな水槽で飼育することに何の知識もなかった自分が、

はじめて海水水槽を始めるにあたって購入したのが、ホームセンターで売っていた45㎝オールインワン水槽でした。

これを買った当時は、

こんなにでかい水槽なら何でも飼育できるな。

時々水を交換してやれば問題なく飼育できるだろう

って思っていました。

しかし、いざその水槽で海水魚飼育を始めてみると、色々と問題点やトラブルに見舞われました。

今日は、そんな当時の自分が行っていた失敗を具体的に記事にしていこうと思います。

1 水槽購入から海水を張るまで

海水水槽を立ち上げるにあたり、自分はまず地元のホームセンターに水槽を買いに行きました。

ホームセンターには、初心者用に色々なサイズの水槽やそれに付属品がたくさんついている水槽セットなどたくさんの種類があり、なんにも事前知識のない自分はまず水槽選びで悩みました。

そして悩んだ挙句に選んだものが、

45㎝オールインワン水槽(淡水・海水両用)

と書いてある水槽セットでした。

この水槽のセット内容はというと、

  •  水槽本体
  •  上部濾過フィルター・ポンプ・ウールマット
  •  蛍光灯1灯(蓋に直接付属しているもの)
  •  ヒーター
  •  温度計
  •  カルキ抜き

というものでした。形はシンプルでライトも蛍光灯が元々水槽の蓋の部分に付属されていたので、

すっきりした雰囲気の水槽だと思ったのがこの水槽を選んだ決め手でした。

そして、このセット以外に、人工海水の元比重計大きめのサンゴ礫を購入しました。

金額的には合計で1万円ぐらいだったと思います。

しかし、今となって考えてみるとこの水槽選びも間違いだらけだなと思いました。

まず、何が間違っていたかというと、

上部濾過フィルター内にろ材が入っていない

ということです。購入した当時の自分は初心者という事もあり、濾過のシステム自体を

水槽の水の中にある大きなゴミや糞を取り除ければよい

と大きな勘違いをしていたのが原因です。

もちろん水槽の中の大きなゴミや糞を取り除くことは重要ですが、当時の自分は

濾過のサイクルというものを全くと言っていいほど知らず、このことに気が付かずに

ろ材を購入することがなく海水水槽を始めました。

次に間違っていたのは、

大きめのサンゴ礫を購入

したことです。

なぜ大きめのサンゴ礫を購入したのかというと、海水水槽を始めるにあたり、

一応自分でも当時ちょっとは調べたのです。

その時に、底砂は大きなサンゴ礫の方が

汚れが取り除きやすく掃除が楽

というこの言葉に惑わされて、かなり大きめのサンゴ礫を購入して底砂に敷いたのです。

因みに大きめのサンゴ礫の具体的な大きさは、

一つ一つのサンゴ礫がフラグ2.5個分ぐらいの大きさの物です。

しかも、底砂の役割とかは特に知りませんでした。(汗

言いたいことは分かります。でかすぎですよね。

でも昔の自分はそれが良いと思ったアホだったんです。

因みにこのサンゴ礫がかなりデカかった所為で後々、イソギンチャクが中々活着しなかったり、

レイアウトが崩れまくったりと散々な結果をもたらした挙句、いじるとレイアウトが崩れるので掃除ができないという悪循環に陥るという羽目になりました。

まあ、こんな感じで、今考えると水槽選びから間違いだらけで無駄なお金を使っていたなと思います。

ほかにも蛍光灯1灯だけとか、ヒーターカバーがないとかいろいろとあるのですが、

こんな感じで間違った状態で自分は海水水槽立ち上げを行いました。

こうして、水槽を購入して家に帰ってきて早速水槽等を水洗いしてから、サンゴ礫を敷いて、

自分は何を血迷ったか、水道水を水槽に張った状態で、そこに人工海水の元を入れて

海水を作り始めたのです。

当時の自分は、

まだ、魚とかサンゴは入れないし、大丈夫でしょ

って思ってたんですね。

結果は大きめのサンゴ礫が入っていた所為で上手く底の方の水が攪拌できませんでした。

人工海水の元はインスタントオーシャンだったので、

溶けやすかったのですが、おそらく完全に溶けておらず変な沈殿があったと思います。

そんなこんなで、買ってきた水槽に海水を張るまでにいろいろ間違った工程を行いながら立ち上げをしました。

2 空回しから海水魚購入まで

white and yellow fish close up photography
Photo by Skitterphoto on Pexels.com

そして、一応海水水槽を立ち上げて1カ月ぐらい空回しをしなければならないという知識だけはあったので、空回しをしていたのですが、ここでも一つミスをします。

何をミスったかというと、

水槽の台を買っていない

という事に気が付いたのです。

水槽の台がないというのは、マジで大問題だと思いました。

当時狭いアパートみたいなところに住んでいたのですが、

置くところがなくて、畳の上に直で置いていたのです。

でも、45㎝水槽といっても、水が入ると水槽ってかなり重くなるんですよね。

そんなことにも気が付かずしばらく畳の上に置いていたら、皆さんの想像のとおり、

畳にちゃんとしっかり水槽の跡が残ってしまったんですよね。

畳に跡がついているのをカミさんに見つかり、ガチギレされたんですよね。

それから慌てて水槽台を購入しに行きました。

海水水槽を始めるにあったって水槽だけに意識がいっていたのですが、水槽台や置く場所は事前にちゃんと決めておいた方がいいと思いました。

そして、海水水槽の台を購入し、水槽の水の空回しをしながら、自分は概ね1週間程度経過したところで、

ライブロック 1キロ

を購入して水槽に入れました。

今なら、

1キロぐらいじゃあってもなくても変わんないだろ。

って思いますが、当時の自分は

ライブロックって高いんだな~

って思ってました。そしてライブロックを水槽に入れてライブロックから出てくる謎の生物を観察しながら1カ月が経ちました。

因みにライブロックを入れる時は、キュアリングはしていません。

キュアリングしなかった理由は、購入したショップが自宅から車で5分くらいの場所だったからというのと、当時キュアリングという行為そのものを知らなかったからです。

1カ月が経過して、特にテスター等で数値などは調べずに自分はショップで

カクレクマノミ2匹

オトヒメエビ1匹

シッタカ貝2匹

を購入しました。

生態を購入してから温度合わせや水合わせについては購入した海水魚専門ショップできちんとやり方を教えてもらったので、当時色々と手際は悪いなりにできていたと思います。

3 イソギンチャク購入から外部フィルターの導入まで

海水水槽を立ち上げて、カクレクマノミやオトヒメエビなどを入れてから、しばらく経過して、

自分は次に

イソギンチャクにチャレンジしてみよう

と思ったのです。

だって、クマノミとイソギンチャクの共生って見てみたいですよね。

そう思って、ショップでサンゴイソギンチャクを購入してきました。

そして、サンゴイソギンチャクを水合わせして、水槽に入れたら

ライブロックが少ない事

底砂が荒すぎたこと

水替えをしていなかったこと

これらのことが原因で、イソギンチャクは水槽の側面の上の方にのぼり

水槽に入れてからわずか1日で分裂しました。

当時は試験薬など持っていなかったので、海水の成分などを推測することしかできませんが、

おそらく、海水内に硝酸塩が大量にたまっていたこととヨウ素などの元素が少なくなっていたことが原因で

すぐに分裂したのだと思います。

サンゴイソギンチャクが分裂した後は、しばらくが2匹とも生きていたのですが、

蛍光灯1灯というわずかな光量とカクレクマノミの執拗なモフりにより、あえなく数カ月で口から褐虫藻を吐き出すようにして溶けました。

そしてこのあたりから、水槽内の苔に悩まされるようになったのです。

水槽内に苔が大量に出るようになってから、自分は上辺だけ濾過について調べました。

しかし当時の自分が理解していた濾過のシステムは、

昔の浄水器のように細かくゴミなどを取り除いて水を綺麗にする

程度の物だったのです。

そして、45㎝水槽に外部濾過フィルターを付けることにしました。

4 外部濾過フィルターの導入から水槽の変更まで

外部濾過フィルターを導入した理由は上で書いたとおりですが、当時の自分は

外部濾過フィルターを導入したことで、単純に

海水がきれいになるから、苔も生えなくなる

と思っていたのです。

しかし、外部濾過フィルターを入れることで、

外部フィルター内には、

デトリタスなどの汚れが蓄積することによる硝酸塩の蓄積

が起こることを知らずに、水槽の設備が増えて喜んでいました。

しかし、外部フィルターを入れて少しの期間は水槽内は綺麗に保たれていたのですが、

案の定数カ月で再び大量の苔やシアノバクテリアに悩まされるようになりました。

それでも、こまめな水替えやシアノバクテリアを物理的に取り出したりして、

水槽を維持していた中、今度は何を血迷ったか、

LTイソギンチャク

を購入してきてしまったのです。カクレクマノミとLTイソギンチャクは決して相性がいいわけではないので、共生することもなく、

LTイソギンチャクは砂地に潜って活着する性質があることも知らずに、ヒーターをそのまま水槽内に付けていたことで、ヒーターとLTイソギンチャクが接触し、LTイソギンチャクが溶けることで、水槽が崩壊しかけました。

そうこうしているときに、超と友人から30㎝キューブ水槽を貰えることとなり、水槽のリセットと合わせて水槽を交換することとなりました。

5 まとめ

こうして45㎝水槽を立ち上げてから様々な勘違いや間違いをしながら少しずつ学んでいきました。

海水水槽はこうやって自分で経験することで解決策などを模索して、さらなるスキルアップをすることが出来る趣味です。

今回での教訓は、

  •  水量の小さい水槽では水質変化が速いので、初心者はなるべく大きめの水槽にした方が管理が楽
  •  蛍光灯1灯では、イソギンチャクやサンゴの飼育は難し目
  •  造波ポンプがないとデトリタス等の蓄積でシアノバクテリアがひどいことになる
  •  水槽内にヒーターを設置する際にはカバーは必須
  •  水槽を購入するときは、合わせて水槽台の購入や置き場を考えておく
  •  底砂を入れた水槽内で人工海水を作らない
  •  大きめのサンゴ礫(大きすぎ)では、レイアウトが崩れやすいので掃除が余計に大変。見た目も良くないので、入れない方がマシかもしれない。
  •  水槽購入時はフィルターのろ材を確認する。付属していない場合はろ材も合わせて購入した方が良い

などです。これ以外にもまだまだありますが、長くなりそうなのでここまでにしておきます。

今回は自分が初めて購入した45㎝水槽時代の事についてブログにしましたが、次回は2代目水槽である30㎝キューブ水槽での経験談についてブログにしていきたいと思います。

最近の投稿

コメントを残す