みなさんこんにちは。今日はタツノオトシゴの飼育についてブログにしていきたいと思います。
タツノオトシゴって水族館じゃ無いと飼えないんじゃ無いかと思う方もいるかも知れませんが、実際に飼育してみると意外と飼えてしまいます。
そんな我が家でも、体長3センチ位のタツノオトシゴ稚魚をヤフオクで購入しました。
普通の魚とは違って面白い動きをする魚なので、見ていても飽きません。
今回は、そんなタツノオトシゴについて、
・ タツノオトシゴの種類
・ 飼育環境
・ タツノオトシゴの餌
・ タツノオトシゴの混泳
などを中心にブログにしていきたいと思います。
Contents
1 タツノオトシゴの種類
タツノオトシゴは、あの独特の格好をした魚を纏めて指す総称の様に思われますが、自分も実際に飼育することになって調べた限りでは、細かく種類が分かれている様です。
具体的には、タツノオトシゴ、サンゴタツ、ヒメタツの3種類は似ていますが、別の魚の様です。
我が家にいるタツノオトシゴは、タツノオトシゴかヒメタツのどちらかだと思います。
何故断定できないのかと言うと、この3種は凄く似ています。
では具体的な違いというと、タツノオトシゴは冠が高く、ヒメタツは冠が低いと言う事の様です。
正直言って我が家に来たタツノオトシゴは、体長が最大でも5センチぐらいであり、まだ幼魚と言った具合でしたので、特に見分けがつきませんでした。
今現在では大きくなった為ある程度見分けがつく様になった感じがします。それでも多分、、、という感じですが、おそらく我が家に居るのはヒメタツだと思います。
ただ、素人の同定なのでもしかしたらタツノオトシゴかもしれません。
ただ、タツノオトシゴもヒメタツも基本的な飼育方法は変わらないので、このまま元気に育ってほしいと思います。
⑴ タツノオトシゴのカラー
次にタツノオトシゴのカラーですが、多いのは茶色から黒っぽい色の個体で、次に黄色っぽい個体、少ないのは白い個体の様です。下の画像が白いタツノオトシゴになります。写真だと分かりづらいかもしれませんが、本当に真っ白です。
自然界だとかなり目立ちそうなので、そう言った意味でも数が少ないのかなと思います。
タツノオトシゴは身体の形や泳ぎがあまり上手く無い事から海中の海藻などに擬態していると思われます。
その為我が家で飼育する中で、擬態によりカラーは変わるのかちょっとした実験をしてみました。
実験内容はそんなに難しいことではなく、
ライトを照らす事による色素の変化を見てみると言う物でした。
使用したライトは、UVなどの波長を含まない白色LEDライトです。
条件はLEDライトを1日8時間以上点灯させた場合とライトをつけなかった場合です。
上の2枚の写真は同一のタツノオトシゴになります。成長過程という事もあるので、一概にそうとは言えませんが、ライトを付けないで育ててた時は、どちらかと言うと茶色っぽい感じの色をしていましたが、白色LEDライトを1日8時間つけて飼育して3〜4ヶ月ほど経過すると、茶色の色が少し抜けて、黄色っぽい色になりました。
まあこの実験は1匹のみが対象であり、成長途中の物に対して行われたので、元々この個体がこの色を持っていた可能性も考えられます。
その為今後我が家のタツノオトシゴが産卵して数が増えれば、2グループに分けて、光量による色素変化について実験してみたいとおもいます。
推測ですが、ある程度は個体ごとに色素の範囲が決まっており、光や周りの環境によって色素に範囲内で体色が変わるのでは無いかと思います。
ちなみに白い個体は全く色に変化が見られず、成長につれて、身体に小さな茶色い斑が入りました。
2 飼育環境
タツノオトシゴの飼育環境ですが、我が家では一応3段のオーバーフローのシステムを使っています。
これは下段の水槽内でウチウラタコアシサンゴやキサンゴと言った隠日性サンゴを飼育しているためです。タツノオトシゴは基本泳ぐのがめちゃめちゃ苦手なので、そのまま水槽に入れると、多分すぐにウチウラタコアシサンゴに捕食されてしまうからです。
ただ、タツノオトシゴの単独飼育であれば、ここまで大掛かりな設備はいらないと思います。
単純に高さ25センチ以上の水槽(クロウミウマなど大型のタツノオトシゴを飼育する場合は、もっと高さのある水槽が必要です。)推奨されるのは、高さ30センチ以上位ある水槽がいいと思います。
なぜ高さが必要かというと、タツノオトシゴって意外と上下運動するんですよ。
また産卵と言うか卵の受け渡しの際に30センチ位の水深が必要な様です。
濾過装置については、外部濾過でも上部濾過でもオーバーフローでもなんでも良いと思いますが、オーバーフローにする場合には、餌も流れていってしまうので、給餌中に水流を止めたり、活き餌を与えたりとひと工夫が必要です。
水温については、日本近海のタツノオトシゴなのでかなり適応範囲は広い様で、最低は15℃、最高は25℃位までなら問題なく飼育できました。
できればクーラーはあった方がいいと思いますが、扇風機による気化熱などを利用して温度を下げれば、なんとか飼育できます。
ヒーターは、日本の冬場はかなり気温が下がるのであった方がいいと思います。
あとタツノオトシゴの飼育で必需品となるのが、タツノオトシゴの止まり木です。
止まり木と言っても、必ずヤギなどのサンゴである必要はなく、プラスチックの細めのサンゴでも大丈夫です。
なんなら、一片が2センチぐらいの網目になっている紐や、温度計を大量に設置しても大丈夫です。
飼育環境について簡単にまとめると、
・水槽は30センチキューブ以上の水槽
・濾過は外部や上部などキチンと機能する濾過ならOK
・クーラーは無くても扇風機などで代用出来るが、ヒーターはあった方が良い
・止まり木は必須
・底砂やライブロックについては、あっても無くてもどっちでも大丈夫だと思います。ただ濾過がキチンと立ち上がって居ない水槽に底砂を入れて管理しようとすると、底砂がすぐに苔まみれになるので、個人的にはろ過装置に頼って底砂は入れなくても良いと思っています。
この辺りになります。
タツノオトシゴの世話をするにあたり、タツノオトシゴ水槽って意外と汚れるので、こまめな掃除が必要になります。掃除しないと上の画像の様にコケが生えてきて見た目が悪くなるので注意です。
3 タツノオトシゴの餌
タツノオトシゴの餌についてですが、ブリードのタツノオトシゴであれば、購入元から、与えている餌について確認してあげるのが一番間違いないと思います。
恐らくブリード個体は、冷凍のホワイトシュリンプで餌付けしていると思うので、給餌自体はそんなに難しく無いと思います。
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逆に天然物は、いきなり冷凍餌を与えても餌と認識しない可能性が高いです。
ですので、栄養強化した活ブラインシュリンプと一緒に冷凍ブラインシュリンプやホワイトシュリンプを与えてあげると水槽に慣れた頃にいつの間にか食べてくれる様になります。もし元々成魚になっている個体には、生きているヨコエビなどの方が良いかもしれません。
また餌付けの方法としては、餌場を用意してやる事や、冷凍餌をタツノオトシゴの前で生きている様にゆっくりと動かして誘ってあげると意外に食べてくれます。
我が家のタツノオトシゴも天然物でしたが、家に来た時には小さかったので最初は活ブラインシュリンプを与えていて、ある程度大きくなってからは、冷凍ホワイトシュリンプと冷凍ブラインシュリンプを与える様になりました。
キチンと餌付いたあとはある程度冷凍餌が散らばっていれば自分で探して食べに行くので、餌の心配はそこまでしなくても良いかもしれません。
ただ与える餌の量が多いことと、タツノオトシゴは未消化糞をするので、かなりこまめな掃除が必要になります。
掃除しないと変な感じのコケが発生して、タツノオトシゴに絡んだりする事故が発生するのでなるべく水槽は綺麗に保ってあげたほうが長生きさせる事が出来ます。
4 タツノオトシゴの混泳
最後にタツノオトシゴの混泳についてですが、餌取りの早い魚種でなければ混泳は可能だと思います。
先にも書きましたが、タツノオトシゴは餌を取るのが本当に遅いので普通に泳ぐ魚と一緒に入れると、餌がタツノオトシゴまで回らずに餓死してしまう事になるので、泳ぎの上手い魚は一緒に入れない方が無難だと思います。
一応混泳可能な魚種としては、これまで試した所、オイランヨウジウオなどのヨウジウオ系の魚やダンゴウオなどは混泳可能になります。
ただ、ダンゴウオは冷水の魚なので、ダンゴとタツノオトシゴが両方生存出来る水温の維持が必要になります。
これまで試した感じでは、18℃から19.5℃位の水温が適温に感じました。
5 まとめ
まとめとして、タツノオトシゴを飼育するにあたって簡単に重要なポイントだけ項目にすると、
・30センチぐらいの高さの水槽が必要
・濾過は餌を多く与えるため外部濾過やオーバーフローなどの高機能の濾過があった方が安定する
・夏場の高水温にはクーラーか扇風機
・止まり木は必須
・混泳相手は泳ぎが上手い相手は難しい
・タツノオトシゴのカラーは様々
・水流は弱めの方が良い
と言った所になると思います。他にも細々とあるのですが、大筋としてこの辺りに注意していれば飼育自体は難しく無いと思います。
色々とタツノオトシゴの飼育について自分がこれまで行って来たことを書いて来ましたが、参考になったでしょうか?
今後も継続してタツノオトシゴを飼育していく予定ですが、今の所我が家のタツノオトシゴのペアは、求愛行為の様な事はしていますが産卵していません。
最終的な目標としては、タツノオトシゴの累代飼育なので、今後も様子を見ながら生暖かい目で見守りながら産卵まで漕ぎ着けたいと思っています。
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