皆さんこんにちは。
読んでいらっしゃる皆さんは、
オオカワリギンチャク
って言う名前のイソギンチャクを知っていますか?
このイソギンチャクは、蛍光のイエローの体を持っており、なんと日本近海にしか生息していないと言う非常に珍しい個体です。
海水水槽の飼育をしている方が居れば、蛍光イエローのカーリーと言えば分かりやすいかも知れません。
言葉で言っても分かりづらいので、見た目はこんな感じです。
黄色いイソギンチャクです。
このイソギンチャクの飼育を初めて1年以上経過したので、我が家での飼育環境や飼育方法など気がついた事をブログにしていこうと思います。
このイソギンチャクについては、あまり飼育方法などが広まっていないので、正直手探りで飼育しています。
それでは今回のトピックは、
1、飼育環境
2、給餌の方法
3、飼育中の変化
4、今後の方針
などです。このイソギンチャクは珍しい個体であり、飼育書なども存在していません。なので、正直言ってこの飼育方法が絶対に正しいと言う訳ではない可能性もあります。
ただ、飼育している感じでは、問題なく飼育できているので今後も注意しながら飼育していきたいと思います。
Contents
1、飼育環境
ここでは我が家での飼育環境について書いていきたいと思います。
と言っても、これまでのブログを読んでいる方が居ればわかるかも知れませんが、我が家に何本も新しい水槽を設置する事は出来ないので、基本的にウチウラタコアシサンゴと同じ環境での飼育になります。
具体的に数値をで紹介すると、
水槽サイズ 60×45×30cn
60×20×20cm
濾過タイプ オーバーフロー
ポンプ jebao dcp-4000
プロテインスキマー
ろ材 バイオメディアL 1個
クーラー ゼンスイZC700e
ヒーター 200w
水温 20℃〜22℃
比重 1.025
ざっくりこんな感じです。
結構深いところに居るイソギンチャクやサンゴのためこの水槽には照明をつけていません。
実際に使っている道具については下にリンクを貼っておきますので気になる方は見てみてください。
あと、上記の水槽サイズが2種類あるのは、オーバーフロー水槽の上に重ねらレールと言うものを使って載せているので、2種類の水槽サイズが書いてあります。
写真を載せておきますので、そっちをみて貰ったほうが分かりやすいかも知れません。
水流についてですが、メインポンプから循環を利用しているので、別に水流ポンプをつけて強い水流などは起こしていません。
後は、ヒーターについては、クーラーに接続して温度調整をしているのでサーモスタッドなどもつけていません。
これ以外の水質に関する細かい数値ですが、現在は試薬等が切れているため測っていませんが、恐らくは通常の海水魚が飼育できるレベルの水質だと思います。
感覚的には、リン酸、硝酸塩がやや高めと言ったところではないかと思います。
1-1 注意点
飼育に関する注意点ですが、小さな小魚などとの混泳は不向きに感じます。理由は魚が食べられてしまうからです。我が家の水槽では、スクリブルドアンティアスと混泳させていますが、スクリブルドアンティアスのサイズが大きいため今の所特に問題は起こっていません。
また、絶対に混泳不可という生物もいます。それは、
アカシマモエビ、ペパーミントシュリンプ
これらのカーリーを食べる可能性のあるエビ類です。
我が家にオオカワリギンチャク導入当初、上記のアカシマモエビが同じ水槽内に居たのですが、導入してすぐに、オオカワリギンチャクの触手を捥いで食べていたので、これらのエビ類と混泳させると捕食される可能性が非常に高いので注意が必要です。
こういった理由からカーリー用の生物兵器と言われる、
カゴカキダイ、フチドリカワハギ、ウミフクロウ
などの生体はオオカワリギンチャクを捕食する可能性があるので、一緒に入れないほうが良いかもしれません。
2、給餌の方法
オオカワリギンチャクは、隠日性のイソギンチャクであるため、給餌が必要になると思われます。
好日性イソギンチャクであれば、光からエネルギーを作り出す事が出来るので積極的な給餌は必要ないと思いますが、光からエネルギーを得る事ができないこのタイプのイソギンチャクは、定期的な給餌が必要になります。
我が家の水槽では、概ね1週間に1回位のペースで、オキアミを与えています。
与える方法は、ピンセットなどでそのまま触手に乗せて給餌します。
オキアミを触手に乗せるとさすがイソギンチャクだけあって、あっという間に口に運んで食べてしまいます。
与える量は、1回の給餌でオキアミ2匹から3匹位を与えています。
もう少し多めに与えても良いのかもしれませんが、様子を見ながら給餌量は変えていきたいと思っています。
ちなみに5センチ位の小魚であればすぐに食べてしまうので、他の魚を混泳させる場合には注意が必要です。
3、飼育中の変化
約1年飼育してきて大きな変化というと、大きさが5センチ程度から15センチ位に大きくなった事です。ざっと3倍位の大きさになりました。
ただこの大きさは触手を最大限に広げたときであって、縮めている時は大体10センチぐらいです。
上の画像は我が家に来たばかりの時の写真です。イソギンチャクの足がはっきりと見えている状態で、触手は触ると少し指に絡みついてくる程度です。
恐らく刺胞毒があるので、皮膚の弱い方は直接素手で触らないほうが良いかもしれません。
水槽に入れるとすぐに足場を決めて、活着しました。暫くは水槽の底の方を陣とって居ましたが、同居のスクリブルドアンティアスが触れるのを嫌がって移動するようになりました。
移動を開始したオオカワリギンチャクです。
触手を岩場にくっつけて器用に登っていきました。
イソギンチャクの移動はこれまでもタマイタダキやサンゴイソギンの移動を見たことがありましたが、岩場に触手から突っ込んで移動するのを見たのは初めてだったのでちょっと面白いものを見れたと思います。
移動を完了したオオカワリギンチャクです。現在もこの位置を定位置にして生活しています。
この位置は少し弱めの水流がある所なので、もしかしたら若干の水流があった方が調子は良いかもしれません。
オオカワリギンチャクの縮こまった姿です。
まるでスライムの様な形になってしまいますが、数時間すれば元通りになります。
頻度で言えば1日1回位この姿になっている様な気がします。ただずっと見ているわけでは無いので、実際の所は分かりません。
4、今後の方針
今後ですが、特に何か変わった事をする予定は無いのですが、このまま様子を見続けてもう1年様子を見た上で分裂や単為生殖をしない様であれば、もう1匹入れて増えるかどうか実験したいと思っています。
まあその頃にまた購入出来るか微妙なところもあるのですが、様子を見つつ増えるか確認したいと思います。
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