みなさんこんにちは。
寒い冬は、近海産の生き物がショップに並んだりするので、いつもは見かけない不思議なサンゴや生き物を見ることが出来ます。
今回のブログのメインであるダンゴウオもそんな魚の1匹です。
本当は、ガサガサを楽しんで、その上で見つけて飼育してみたいと思っていたのですが、
コロナ禍の昨今ではなかなかそうもいかないので、購入しちゃいました。
我が家には現在3匹のダンゴウオが居ますが、そのダンゴウオたちにフォーカスしたブログにしたいと思います。
という事で今回のトピックは、
ダンゴウオって何?
ダンゴウオの飼育水温や飼育環境
ダンゴウオの水合わせと注意点
ダンゴウオの餌付け
を中心にブログにしていきたいと思います。
1 ダンゴウオって何?
ダンゴウオは、カサゴ目のダンゴウオ科の魚です。
見た目はというと、
こんな見た目をしています。
大きさも最大で4センチと言われるほど小さな魚です。
よくネット上では、正面から見た様子が、
ドラクエのスライム
に似ていると言われています。
この魚は、まあ見た目の通りですが、
あまり泳ぎが得意じゃ無いんですよね。
それなのでお腹の辺りに吸盤を持っていて、その吸盤をうまく使って海藻などにくっつきながら生活しているようです。
実はこの魚は日本に住んでいて、タイドプールなどの浅いところでも見かける事が出来るようです。
ただし、浅い所で見られるのは、12月から2月ぐらいの産卵シーズンのみのようです。
だから自分で採取する場合は、この寒い時期に海に行って捕まえる必要があります。
採取も大潮の日の干潮時間帯が良い様で、さらにこの魚は夜行性なので深夜に網を持って捕まえに行かないと行けないようです。
自分も採取はした事がないので、詳しい採取方法などは分かりませんが、
いずれは直接海に行って、採取してみたいと思っています。
恐らく捕まえるのは難しくなさそうですが、見つけるのが大変そうです。
何せ我が家の水槽内でも時々見つけられない事があるので、実際に海に行って見つけるのはかなりの集中力と運が必要かもしれませんね。
上の写真はダンゴウオが隠れている様子です。
言われないとなかなか気が付けないですよね。
水槽に入れたばかりの頃に、このサンゴにくっついているのに気が付かずに、結構長い時間水槽内でどこに行ったのか探しました。
こんな感じで自分の体の色に近い物に擬態しながら身を守ったりしています。
そのためダンゴウオは結構色々なカラーバリエーションがあって、
赤、緑、黄色、灰色、青
などがいるらしいです。
でもこれだけ色々なカラーバリエーションがあって、擬態する性質があるので、もしかしたら、稚魚の時の周辺の環境などによって成魚の色が変わる可能性もあるので、今後それらの事についても機会があれば実験してみたいと思います。
もし、凄いカラフルな色のダンゴウオの成魚がいたら、今以上に人気が出そうですね。
次にダンゴウオの雄雌ですが、
上の写真がダンゴウオが雌です。
こちらの赤いのがオスになります。
オスメスの見分け方ですが、成魚の背鰭に特徴があり、オスのダンゴウオは背鰭が、ニワトリのトサカの様に大きくなっています。
写真でも赤いダンゴウオの方が大きな背鰭を持っているのがわかると思います。
オスが大きな背びれを持っているのは、フジツボの中などに産卵した卵を蓋をする様にして守るので、背鰭が大きい方が都合がいいのだと思います。
このような感じで、塩ビキャップの中がよく見えないようにしながら、卵を守るようです。ー
産卵についてはまた後でブログにしようと思いますが、産卵した卵を守るためにオスは飲まず食わずで卵の番人をします。
しかし、我が家のダンゴウオのオスは、目の前にご飯をチラつかせると普通に食べます。
2 ダンゴウオの飼育水温や飼育環境
それでは本題のダンゴウオの飼育方法ですが、
濾過方式は
オーバーフロー
になります。
具体的なシステムについては、過去に隠日水槽立ち上げのブログを書いていますので、こちらのブログをご覧ください。
そして飼育水温についてですが、このブログのタイトルでもわかるとおり、低温です。具体的には、
15℃
で飼育しています。
使っているクーラーですが、ゼンスイのZCー700αになります。
クーラーの詳細はメーカーHPをご覧ください。
ダンゴウオは高水温に耐えられる魚ではないので、高くても18℃ぐらいまでで抑えたほうが上手く飼育できると思います。
ただ、水質などにはあまりうるさい魚ではないので、キチンと水替えなどをすれば、外部フィルターはもちろんですが、簡単な外掛けフィルターでも飼育することは可能だと思います。
そのため濾過方式はにこだわるより、クーラーなど水温を下げる方法にこだわった方が上手く飼育できると思います。
実際のところ、我が家の水槽はオーバーフローですが、夏場も15℃で飼育する予定ですので、水槽に上手く対策をしなければ、結露が酷くなり大変な事になるのが目に見えています。
予算に余裕のある方は、結露の出ない二重アクリル水槽などを使用すると夏場の飼育も簡単になると思います。
そのため、水質悪化に強いダンゴウオを簡単に飼育する方法として、冷蔵庫を利用する人もいるようです。
冷蔵庫をうまく改造して、水槽が観察出来る様にしている人もいるようです。この方法であれば夏場の結露に悩まされる事も無く、うるさい水槽用のクーラーの音を長時間聞くことも無いのかなと思います。
ただ、電気設備の知識が無いと、冷蔵庫内で電源を取る事が出来なくなります。そうすると必然と濾過装置を付ける事が出来なくなるので、濾過装置をどの様にして冷蔵庫内で使うかという事や濾過装置無しでの飼育について検討する必要があると思います。
まとめると、濾過方法はこだわらないが、水温を下げるために強力なクーラーや冷蔵庫が必要になると言うところです。
3 ダンゴウオの水合わせと注意点
ダンゴウオをお迎えした後は、いよいよ水槽への移住です。
水合わせに関しては他の海水魚と同様の方法で温度合わせをした後に点滴などを使って水合わせします。
我が家では、ダンゴウオを導入したタイミングが真冬であったため、あまり水合わせに時間を掛けていると温度が変わってしまうと思い、温度合わせと水合わせを同時に行いました。
具体的には、100円均一などで購入した小さい虫籠にダンゴウオと袋の水を入れてダンゴウオを入れる水槽に浮かべます。
この時水槽に浮かべるためプラケースが不安定になります。そのため、プラケースがひっくり返らないようにしっかりと固定しておきます。
フランジのついている水槽では、フランジと水槽の蓋で固定してもいいと思います。
そして10分ぐらい水槽の温度に合わせます。水槽の温度と郵送されてきた水温がさほど変わらなければ、温度合わせはしなくでもいいかもしれません。
そのあと、スポイトなどで水槽内の飼育水を吸って、水合わせ用のプラケースに入れます。
最初は時間をかけて、5回ぐらいスポイトの水を入れたところで、一旦数分時間を置きます。
時間を置いたあと、ダンゴウオの様子に特に変化が見られなければ、再びスポイトで少量の飼育水をプラケースに入れます。
こうしてこの手順を繰り返しした後、プラケース内の水がいっぱいになったら半分以上のプラケース内の海水を捨てて再び同じ手順でゆっくりとスポイトで水を入れていきます。
こうして水替えが終わったら、いよいよいよ水槽内にダンゴウオを入れます。
そしてここで問題が発生しました。
ダンゴウオって腹の下に吸盤がくっついているので、水合わせに使った容器にくっついていて、中々水槽に降りてくれないんですよね。
それなので、自発的に水槽に降りてもらうために、
容器を斜めにして、ダンゴウオが水面から出るか出ないかぐらいの感じで波を起こしてあげると、自分から勝手に深い方(水槽方向)に泳いでいきます。
こうやって入れてあげれば、ダンゴウオにストレスをかける事なく水槽に入れてあげられるのかなと思います。
基本的に泳ぎが得意では無い魚なので、焦らずゆっくりと水槽に入れてあげるのが一番良いように感じます。
4 ダンゴウオの餌付け
ダンゴウオの餌付けに関してですが、自然界では甲殻類やゴカイ類などを食べているようです。
海が近くにあって生き餌がいつでも取れる環境にあれば、イサザアミなどを上げると喜んで食べますが、海が近くに無い場合などはそうも行きません。
では水槽内ではと言うと、我が家では冷凍ホワイトシュリンプをあげています。
ただ、冷凍餌はどちらかと言うと栄養価は低めなので、なるべく冷凍から人工の餌にシフトしてあげるのが良いのかなと思います。
話を戻して餌付けに関してですが、恐らく冷凍餌を普通にあげても中々食べてくれないと思います。
そんな場合は魚釣りの様にピンセットで冷凍餌を動いている様に動かしながら顔の前で誘って見て下さい。
そうすると恐らくダンゴウオは冷凍餌を食べてくれると思います。
もしピンセットに驚いてたべてくれない場合は、スポイトなどで水槽内に少し水流を発生させて冷凍餌が舞うようにしてみて下さい。
そうする事でダンゴウオが舞っている冷凍餌をきちんと餌と認識して食べてくれると思います。
そうして暫くピンセットやスポイトで給餌していると今度はピンセットやスポイトを見ると追いかけるようになるので、そうしたら冷凍餌の餌付けは完了です。
因みにピンセットであげると時々ダンゴウオが間違ってピンセットに噛みついてくるので、焦ってピンセットを振ったり開いたりしない様に注意してください。
ダンゴウオの口を傷つけてご飯を食べなくなる可能性があります。
そうして冷凍餌に慣れたあとは、地道に冷凍餌と人工餌を混ぜながら給餌します。
最初は中々人工餌は食べてくれませんが、根気強くあげているとそのうちに食べてくれるようになると思います。
餌を食べるようになったあとは、適度に水質と水温管理をしながら飼育していれば大丈夫です。
餌付けをする中で、ピンセットやスポイトに寄ってきて食べる仕草は本当に可愛いのでおススメです。
5 まとめ
実際にダンゴウオを飼育してみた様子について色々と書いてきましたが、ダンゴウオは水槽内で繁殖が可能な数少ない魚の一つでもあります。
また比較的水質に関しても適応範囲が広いようなので、水温さえなんとかなれば、飼育しやすい魚に感じます。
今現在我が家のダンゴウオも産卵しているので、産まれたら今度は繁殖方法などについてもブログにしてみたいと思っています。
2件のコメント