皆さんこんにちは。DANです。
最近ブログを書いていて、
絶対的に写真の枚数が少ないため、
物凄い画伯な絵でブログを作っています。
もし水槽の写真や生体の写真を提供してくださる方が居れば、
ツイッター等で連絡いただけるとありがたいです。
お礼というお礼はできませんが、
ツイッターのアカウントと共に提供いただいた写真を掲載したいと思っております。
自分の画伯っぷりに辟易しながらも、
今日は海水水槽飼育の入門種、
そして一番ポピュラーだと思われる海水魚カクレクマノミ。
カクレクマノミの飼育を始めたばかりの方は、
イソギンチャクとカクレクマノミの共生を見てみたい!
だけど、買ってきたイソギンチャクに入ってくれない。
そんな経験があると思います。
今日はそのあたりも合わせてブログにしていきたいと思います。
Contents
1 カクレクマノミの飼育
⑴ 飼育準備
最低限必要なものだけを記載していきますので、
すでに海水の飼育をしている方などは読み飛ばしていただければと思います。
水槽
45センチくらい若しくは30㎝キューブぐらいの水槽が良いのではないかともいます。
上級者はかなり小さめの水槽で管理していますが、
知識と経験が必要なので、
もし海水飼育が初めての場合は、大きめの水槽を用意しましょう。
濾過
上部濾過、外掛け式濾過、外部式濾過、オーバーフロー水槽なんでもいいと思いますが、
底面濾過だけはあまりお勧めしません。
自分個人的な感想ですが、底面濾過は掃除の手間と使う底砂などの制限があったり、
エアレーションが必要で塩だれがひどかったりするので、海水に関してはお勧めしません。
水温計
水温を図るための温度計です。
安いものでは100円ぐらいで買えると思います。
ヒーター
夏場は必要ありませんが、
冬は室内でもかなり気温が下がるので、
必要になります。
人工海水の元
クマノミに関しては、どんなものでもいいと思いますが、
コスパ的にオススメなのは
インスタントオーシャンです。
海水の比重は1.021~1.1023間に収まるようにしましょう。
比重を図るには比重計も必要です。
サンゴ砂やライブロック
クマノミ単体であれば、なくても大丈夫ですが、
さみしい水槽になってしまうので、
見た目的にもあった方がいいです。
ライブロックは水槽の濾過能力に一役かってくれるので、
あった方がいいような気がします。
サンゴ砂も水槽の立ち上げを早くしたい場合には、
ライブサンドを使うのもいいと思います。
照明
イソギンチャクの飼育も視野に入れる場合には、
海水用のある程度サンゴなどを飼育できるようなライトを購入した方が飼育は容易です。
今はLEDが主流でしょうか。
イソギンチャクの種類によっては蛍光灯で飼育できないこともないのですが、
あまりお勧めの方法とはいえません。
人口餌
カクレクマノミを購入予定の店舗であげている人口餌と同じものでOKです。
自分が飼育していたころはメガバイトレッドをあげていました。
⑵ 生態の購入(カクレクマノミ)
今回は、カクレクマノミとイソギンチャクの共生を目指すので、
カクレクマノミとイソギンチャクを購入しましょう。
カクレクマノミはブリードの方が環境変化や移動ストレスに強い気がするので、
ブリードカクレクマノミがお勧めです。
⑶ 生態の購入(イソギンチャク)
カクレクマノミとイソギンチャクの共生に関しては、
相性があるので、これからその相性についてイソギンチャクごとに書いていきたいと思います。
イソギンチャクの飼育については別の記事も書いているので、
気になる方はこちらもご覧ください。
・ ハタゴイソギンチャク
言わずと知れたカクレクマノミとの相性ナンバー1のイソギンチャク。
飼育難易度は高めと言われますが、
褐虫藻がしっかり入っている茶色っぽい個体で、
口の部分や脚の部分が傷がついていたり、
ひっくり返ってしていない元気な個体を選べば長期飼育も十分可能です。
照明は明るめの照明を好むので、
サンゴ用の照明があった方が飼育は容易です。
刺胞毒が強く、強めの水流を好みます。
一度お気に入りの場所を決めればあまり動くことはありません。
・ センジュイソギンチャク
こちらもカクレクマノミと非常に相性の良いイソギンチャクです。
自然界でも共生しているぐらい相性はいいです。
このイソギンチャクはハタゴイソギンチャクとは生息域が若干違い
少し深めの水域に生息していることが多いので、
ハタゴイソギンチャクほど強い光は必要ありません。
水流は強めのランダムな水流を好みます。
・ シライトイソギンチャク
上の二つのイソギンチャクよりは少しカクレクマノミとの相性は落ちますが、
このイソギンチャクにもカクレクマノミは共生してくれます。
シライトイソギンチャクは、購入できるイソギンチャクの中では比較的安価ですが、
状態が悪いものが多いなど、
長期飼育できないパターンも多いので、
購入する際には生体の状態をよく見ることをお勧めします。
光はLEDライトで十分で、ランダムな水流を好みます。
・ サンゴイソギンチャク タマイタダキイソギンチャク
ショップでよく見かけるイソギンチャクですが、
カクレクマノミが共生するには少し時間がかかる場合があります。
運が良ければすぐに共生したりすることもありますが、
基本的にカクレクマノミが少し様子を見てから入ることが多いようです。
ただ、1度入ってしまえばその後は
ずっとそのイソギンチャクのそばをカクレクマノミがうろうろするようになるります。
・ LT(ロングテンタクルアネモネ)
蛍光のグリーンや薄い青など綺麗な色の多いイソギンチャクですが、
あまりカクレクマノミとの相性はよくないようで、
運が良くないと入ってくれないパターンが多いです。
我が家で飼育していた時は、クマノミは入りましたが、
カクレクマノミは共生することはありませんでした。
飼育自体は容易で、LED電球で十分飼育でき、
水流も触手がたなびく程度のランダムな水流があれば元気に飼育できます。
★ 【番外編】カクレクマノミがモフモフするイソギンチャク以外のモノ
⑴ ウミキノコ
実はカクレクマノミはイソギンチャクがない場合、
ロングポリプのウミキノコにモフモフしていることがあります。
ウミキノコはポピュラーなソフトコーラルなので、
いろんなショップで購入することが出来ます。
しかし、ショートポリプのウミキノコより、
ロングポリプのウミキノコの方がモフモフするイメージがあります。
ソフトコーラルはこちらでも記事にしています。
⑵ ハナガササンゴ
ハナガササンゴはイソギンチャクが居ない場合、
結構高確率でカクレクマノミがモフモフしに行きます。
しかし、この場合はハナガササンゴにとってかなりのストレスになるので、
ハナガササンゴが白骨化する危険があるのであまりお勧めできません。
⑶ マメスナ
これはモフモフするというのとはちょっと違いますが、
時々間に挟まっていることがあるという程度に寄り添うことがあります。
2 カクレクマノミとイソギンチャクの共生
カクレクマノミとイソギンチャクは相利共生関係であると言われており、
クマノミはイソギンチャクに餌を与えたり、
具合の悪いイソギンチャクの触手に刺激を与えることで、
イソギンチャクの成長を促すと言われており、
イソギンチャクはクマノミを狙う外敵からクマノミを守ると言われています。
ではなぜクマノミはイソギンチャクに入っても捕食されないのでしょうか?
それには下の3つの理由があります。
・ クマノミの身体の粘膜にイソギンチャクの刺胞毒から体を守る成分があること
・ カクレクマノミは生まれながら何なんらかのイソギンチャクの刺胞毒に対する耐性があること
・ 共生しているクマノミは仮に粘膜等がなくても、共生するイソギンチャクから攻撃を受けないような泳ぎ方や触れ方をしていること
カクレクマノミって水槽の中ではなんだか踊っているような泳ぎ方をしていますよね?
もしかしたら、
この独特な泳ぎ方がイソギンチャクの中に入っていても毒針にさされない
カクレクマノミが生まれながらにして習得している技術なのかもしれませんね。
3 水槽内でカクレクマノミがイソギンチャクと共生するまで
カクレクマノミが水槽内でカクレクマノミと共生するまでの明確な期間というものはありません。
上であげたハタゴイソギンチャクのように自然界でも共生関係にあるイソギンチャクは
比較的早く共生関係を築くようで、
早ければ入れた日にはイソギンチャクに入っていることも珍しくありません。
しかし、イソギンチャクと相性が良くない場合などは、
1カ月以上たってもイソギンチャクに入らないことがあります。
しかし、だからと言ってあきらめずに、
水槽という閉鎖環境下では、
自然界では在りえない共生のスタイルを築くことがあるので長い目で見守ることも必要かもしれませんね。
4 イソギンチャクと共生したカクレクマノミと他の魚の混泳
カクレクマノミに限らず、
クマノミ系はその生態からイソギンチャクと共生関係を作った後は、
非常に攻撃性が強くなります。
自分より体が大きな魚に対しても口の先や尾びれで攻撃をしたりするので、
小型水槽でカクレクマノミとイソギンチャクを共生させた場合には
他の魚は入れない方がいいかもしれません。
逆にカクレクマノミ同士でもペアでない個体については、
イソギンチャクを巡って縄張り争いを行ったりすることがよくあるので、
そのあたりもよく注意して観察する必要があります。
5 カクレクマノミのペアの作り方
これは正直言ってこれをすれば間違いないという方法は無いと思います。
人間だって相性とかありますしね。
ペアづくりの成功率の高い方法としては、
3匹のクマノミを購入して、
しばらく一緒に生活させていると、
2匹がペアになり、1匹がそのままオスの状態でいることがあります。
2匹だけの場合だと、結構相性が合わずにペアにならず、
イソギンチャクを取り合ってケンカをするなどの様子がしばしば見受けられるような気がします。
なお、ショップ等でペアとして売られている個体であっても、
自宅の水槽に入れた場合にペアではないことがあったりするので注意は必要です。
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6 カクレクマノミの寿命
自然界では、カクレクマノミの寿命は概ね5年から10年と言われています。
しかし、飼育環境下では20年生きたとの記録もあるようで、
上手に飼育できれば長生きする個体のようです。
我が家の水槽でも7年生存しており、その後里子に出しましたが、
未だに生きているので13年くらい生きていることになります。
7 カクレクマノミの変わった行動(ブルブル震える)
カクレクマノミの変わった行動ですが、
突然ブルブル痙攣するように震えることがあります。
もし、飼育しているカクレクマノミが震えているのを見かけたら、
震えたカクレクマノミの周りの状況をよく見てください。
もし、突然何もないところで、震えていれば、
これは犬がお腹を出すのと同じく、
攻撃の意志がないことを周りに示しているのだと思います。
それとは違い、他のカクレクマノミの前にわざわざ移動してから痙攣するような動作をしたときは、
イソギンチャクの中に入れさせてくださいという意思表示か若しくは、
ペアになってくださいという意思表示だと思われます。
水槽内でイソギンチャクとカクレクマノミを2匹だけ飼育しており、
ペア化していない時などによく見られる光景です。
いきなり痙攣したようになるのでびっくりしますよね。
8 カクレクマノミとイソギンチャクが共生した後
カクレクマノミとイソギンチャクが共生した後は、
時々カクレクマノミが一口で食べられないような大きさの餌を与えてみてください。
すると、カクレクマノミがその餌を加えてイソギンチャクに与えている様子などが観察できるはずです。
こうやってカクレクマノミは自身を守ってくれるイソギンチャクを
大きくするためにイソギンチャクの世話をするのですね。
ただ、カクレクマノミに対してイソギンチャクが小さすぎる場合には、
イソギンチャクにカクレクマノミが入ることでストレスとなり、
イソギンチャクが溶ける可能性もあるので、注意してください。
9 まとめ
カクレクマノミの独特な泳ぎ方とイソギンチャクの共生は見る人を癒してくれます。
また、カクレクマノミをブリードしている方など、
飼育できる海水魚の中では数少ない
自宅で増やすことのできる魚で多くの発見をすることが出来る生体です。
ただ、スズメダイ系の魚なので比較的性格は強いので他の魚との混泳には注意が必要です。
カクレクマノミは綺麗な魚で、
飼育も比較的容易な魚なので、
海水魚飼育をしたことが無い方が興味を持って
一人でも多くのマリンアクアリストが増えたらいいなと思います。
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