みなさんこんにちは。DANです。
海水水槽をやっているとちょっと手入れをサボっていると物凄く水位のが下がってることがありますよね。
自分も小さな水槽でも大きな水槽でも特に冬場に
あれ?水槽(濾過層)の水位のが下がってる?
と思うことが多々あります。
水槽に自動給水が付いていれば、
こう言った心配は無いのでしょうが、
水槽を置くスペースなどの問題で自動給水を設置できない事もあると思います。
今日はそんな水槽の水の蒸発と水位のの低下などについての問題点などについてブログにしていきたいと思います。
Contents
1 水槽の水の蒸発の原因
水槽の水の蒸発の原因は色々考えられると思いますが、
一番原因となるのは、何と言っても空気の乾燥だと思います。
特に空気が乾燥している冬場はその影響が顕著にみられると思います。
さらに水槽の水はヒーターである程度温められているので、冬場は本当にびっくりするぐらい蒸発します。
水槽や濾過層に全く蓋をしていない場合は、環境によっては1日で4リットル以上水が蒸発することもあります。
蒸発する原因としては、水槽の周りの空気の飽和水蒸気量が低い(乾燥している)とその水蒸気量を一定に保とうとする作用により水槽の水が蒸発してしまう事が原因です。
また、夏場には、クーラーを設置していない水槽の場合、
扇風機のような気化熱により水槽の温度を下げている場合などは特に水が蒸発するので注意が必要です。
では水槽の水を蒸発させないためにどのような対策が必要なのか紹介していきたいと思います。
2 水槽の水の蒸発対策
⑴ 水槽に蓋をする
水槽に蓋をすることが蒸発をある程度防ぐのにとても有効な手段です。
ただ、海水水槽は色々な設備や濾過方式の関係で中々完全に蓋をして蒸発を防ぐのは難しいのでは無いかと思いますので、
蓋をすることで蒸発の速度が多少下がるぐらいに思った方がいいかもしれません。
それになんやかんやする事で完全に水槽を密閉すると
今度は二酸化炭素含有量の少ない新鮮な空気が入らないことで水槽のPHが低下する可能性があるので注意が必要です。
海水水槽が酸性に傾くと水槽という環境ではサンゴの骨格形成に影響が出ますし、
大きく海と捉えると、色々な生物に影響を与えるため生物の多様性に影響があると言われています。
⑵ 室内の加湿
水槽の水の蒸発を防ぐ手段その2としては、
やはり室内の加湿だと思います。
上でも書いた通り、飽和水蒸気量に加湿器を使って到達させておけば、
水槽からの水の蒸発を抑えることが出来るからです。
⑶ 自動給水機を付ける
これは蒸発を防ぐというより、蒸発しても大丈夫なようにすると言った側面が強いです。
自動給水機自体は色々な商品が出ていたり、
自作する方も居るので、
水槽周りやキャビネット内にスペースがある方は設置してみるのも良いかもしれません。
3 水槽の水の蒸発によるデメリット
⑴ 塩分濃度の上昇
水槽の水の蒸発のよって水槽内に起こる影響はこの塩分濃度の上昇が一番顕著だと思います。
頻繁に水換えをして塩分濃度を測定している方はそこまで神経質にならなくても大丈夫だと思いますが、
無換水などで足し水で対応している方は、
知らず知らずに塩分濃度が上がっている可能性があるので注意が必要です。
⑵ 水位低下によるスキマー等の除去力の変化
水槽の水が蒸発することによって、
場合によってはプロテインスキマーの水位のが下がりすぎてしまい除去能力の低下を招く事もあります。
プロテインスキマースキマーを水位が変わらないような設計をしてある場所に設置していればそこまで問題無いと思いますが、
そうで無い場合は、ちょっと見ると思ったより水位が下がり、スキマーの泡があまり上がっておらず汚れがあまり取れていないことがあります。
⑶ 塩ダレ
水槽の中とは直接関係ありませんが、
水槽の水が蒸発することに合わせて、
一緒にある程度の塩分も蒸発しても、塩ダレを起こしたり、
鉄製の部品を使っているキャビネットなどは、
その部分が錆びてきたりします。
更に以外と電源を使うことの多い海水水槽では、
それらの部分に影響を与えてコンセントのサビによる出火や漏電などを引き起こす可能性が全く無いわけではないので注意した方がいいかもしれません。
4 まとめ
冬場の水槽の水の蒸発についていろいろ書いてきましたが、
我が家の水槽も冬場は結構水が蒸発します。そんでもって、スキマーの水位がもろにその影響を受けます。
さらに、これは冬に限ったことではありませんが、
水槽内の水の蒸発により、キャビネットの蝶番が錆びたりもしています。
ですので、水槽の水の蒸発対策として、
- なるべく室内を加湿する
- 水槽に蓋をする
- 自動給水機をつける
などの対策をとれば、多少は水の蒸発も防げるのではないかと思います。