みなさんこんにちは。
今日は説明のブログというより、自分のブログで度々話題にしているパープルクィーンについてです。
纏まった数を購入出来たので、今回は実際に水槽に入れてから1ヶ月間の様子について観察ブログを書いていきたいと思います。
あまり興味はないかもしれませんが、
パープルクィーンは死にやすい。
餌付けが大変で飼えない
と思って敬遠してきた方の少しでも参考になればと思います。
そしてあくまで飼育方法については自己流ですので、必ずしも同じようにしたら同じ結果が出るわけではないと思うのでそこはご了承ください。
あと、この1ヶ月間の間に1匹だけ別のハナゴイも入れているのでその経過もついでに書いていきたいと思います。
Contents
1 パープルクィーンアンティアス入海の経緯
ブログを書く前からパープルクィーンは結構な数(20匹)を約2年に渡り飼育してきました。
餌付けも順調で1匹も欠けることなく経過しており、3匹のオスも誕生して水槽も賑わってきた頃、ナマコが水槽内で死亡してサポニンが流出し、1匹のパープルクィーンとハナゴイを残して全滅すると言う事件がありました。
この時は仕事中に嫁からメールが来て、マジで焦って帰宅して、帰宅後に水槽を見て絶望したのを覚えています。
本気で凹みました。
そしてその絶望から這い上がり(?)残っている生体のためにも水槽を続けてていました。
サポニン事件のあとは、水槽のリセットを行い、残ったパープルクィーン1匹とハナゴイを細々と飼育していました。
お陰でハナゴイは4年目を迎える長寿で、パープルクィーンは3年を迎えました。
そしてミドリイシなどのサンゴやヤッコを入れ始めて水槽が少し賑やかになってきたところで、寂しく泳いでいるパープルクィーンやハナゴイが可哀想でもう一度パープルクィーンを飼育する事を決意しました。
2 パープルクィーン入海時の水槽の様子
初めにパープルクィーン10匹を2021年7月26日に水槽に入れました。
この時の水槽内の生体は、
ハナゴイ(アメジストアンティアス)1匹
パープルクィーン1匹
マンダリン1匹
ハタタテハゼ2匹
エイブリルエンゼル1匹
レモンピールエンゼル1匹
フチドリカワハギ1匹
キイロサンゴハゼ1匹
スカンクシュリンプ1匹
イソギンチャクモエビ 多数
謎の貝 2匹
SPS10種ぐらい?
LPS 10種類ぐらい
ソフト 多数
陰日性サンゴ 2種5個
が入っている状態でした。
所謂ミックスドリーフと言われる水槽で、自分にはレイアウトセンスは皆無なので、雑多にサンゴを置いていました。
まあミックスドリーフって住んでいる水深が違うところのサンゴを入れるので、ちょっとしたバランスで不具合が出たり、よくわからないけど調子良かったりと色々謎が多い水槽です。
3 パープルクィーン放流
この水槽にパープルクィーンを入れるので、餌付けのし易さなどを考えて、4センチから6センチぐらいの大きさのパープルクィーンを注文しました。(小さいサイズに方が餌付けは簡単です)
そして先ほどの7月26日の午前中に注文したパープルクィーンが到着して中を確認すると元気そうな個体が10匹入っていました。
パープルクィーンに限らずハナゴイ系の魚は肌が弱いので、水合わせ前に体表のチェックを入念に行ってから水合わせをしました。
幸い今回は購入した個体には、ハダムシがついていたり、体表が傷ついている個体が居なかったので、淡水浴はせずに、入念に1時間ぐらいかけて水合わせを行ったあと、ナプコのファーストディフェンスを使ってバケツ内で簡単に薬浴の様な体表の保護の様な事を10分ぐらいしてから、プラケースで掬って水槽に入れました。
自分はこの時5リットルの海水に約10ミリのファーストディフェンスを入れています。
4 放流後の様子(餌食いや動きなど)
⑴ 初日
水合わせが終わり、水槽に入れると隠れる事なく水槽の中央で泳いでいました。
多分隠れなかった理由として自分なりの考えですが、
・ 先住に大きなハナゴイ(15センチ)が居て、水槽のヌシをしていた事
・ そのヌシのハナゴイと一緒にパープルクィーン1匹が泳いでいた事
・ 水槽内が暗かった事
などが要因ではないかと思います。
今までの経験から、いきなり先住無しで、パープルクィーンだけを水槽に入れたら、先ずはどこかライブロックの陰に隠れていたと思います。
水槽中央で泳いでいるのを確認してから、先住魚に餌を与えるのに合わせて、
冷凍コペポーダ
冷凍ブラインシュリンプ
ネオエッグ
ネオコペポーダ
を水槽内にぶち撒けてみたところ、冷凍ブラインシュリンプ以外の細かい冷凍餌は、遠慮がちにパクパクしていました。
先住のハナゴイとパープルクィーンが狂った様に食べていたので、引いていたのかもしれません(笑
その日は、都合3回冷凍餌を給餌して様子をみました。
混泳に関しては、特にヤッコも気にする様子は見られませんでしたが、キイロサンゴハゼだけはナワバリのミドリイシの近くに新入りのパープルクィーンが近づくと威嚇していました。
⑵ 2日目
1日目と同様に冷凍餌を入れて様子を見つつ、ニオスの人工飼料とメガバイトレッド、粉末のSPSフードを入れてみましたが、先住魚以外は見向きもしなかったので翌日から人工飼料に慣らす為のブースターとして活ブラインを与える事にしました。(活ブラインシュリンプだけだと、海水魚に必要なEPAが含まれていないので、栄養強化するか合わせて別の餌をあげる必要があります。)
混泳に関しては、キイロハゼが相変わらず威嚇していましたが、パープルクィーンは特に気にした様子は見られませんでした。
⑶ 3日目(活ブラインシュリンプ)
通常通り3回のミックス冷凍餌を与えた後に、前日から沸かしておいたブラインシュリンプにSPSフードを混ぜたものを給餌しました。
やはりパープルクィーンは生き餌には良い反応を見せて食いつきも今までで一番良かったと思います。
SPSフードを一緒に入れた理由は、SPSフードはかなり細かい粉末なので、ブラインシュリンプと一緒に食べるか、餌の匂いとして認識する様にしたためです。
ブラインシュリンプについては、沸かしたあと、細かいネットにブラインシュリンプだけを取り出して、水道水でアンモニアなどをよく落としてから、水槽に入れています。
本当は飼育水で洗った方が良いのでしょうが、めんどくさいので自分の場合は水道水で洗います。
全ての新入りパープルクィーンがブラインを食べているのを確認したため、翌日も一度ブラインをあげる様にしました。
そして仕事があると1日3回以上の給餌は出来ないので、100円均一で薬などを入れるケースを購入して、そこに1回分の冷凍餌と人工飼料を混ぜたものを入れておいて、時間になったら妻に水槽に入れてもらう様にしました。
⑷ 4日目
この日は全ての給餌にSPSフードと細かく砕いた人工飼料を少量混ぜてみました。
活ブラインを入れた時が一番食いつきが良い感じでしたが、この日から先住のハナゴイに釣られて、給餌の際に人に近寄ってくる様になりました。
混泳の様子はと言うと、キイロサンゴハゼは諦めた様で、威嚇することも無くなりました。
また、パープルクィーンの群れも群泳したり、2つのグループに分かれたりするなどの様子が見られました。
⑸ 5日目、6日目
この日も全ての給餌に人工餌とSPSフードを混ぜて給餌しました。
少し大きめの冷凍ブラインシュリンプや人工飼料を食べている様子もみられる様になったので、明日は人工飼料のみでの給餌もしてみたいと思いました。
餌の食いつきについては、初日が嘘の様に全部のパープルクィーンが素早く水槽内を泳ぎながらバクバク食べている様子が見られました。
混泳の様子もヤッコも群れに混じるなどしており落ち着いた状況でした。
⑹ 7日目
この日は最初の2回はいつも通り人工飼料入りの冷凍餌を与えたあと、人工飼料のみの給餌を行ってみた所、冷凍餌を与えた時ほどではありませんが、パクパクとなんだか不満があるかの様な様子で食べていたので、今後は人工飼料も給餌ルーティンに入れる事にしました。
あと丁度1週間のタイミングで水換え40リットルと簡単な掃除をしました。
⑺ 2週目
最初の1週間に引き続き特に大きく変わった点は無いのですが、1日1回人工飼料だけ給餌する様にしていた所、食いつきが、かなり上がってもう人工飼料だけでも飼育できそうな雰囲気でした。
混泳に関しては、数の暴力というかパープルクィーンの群れにハナゴイとタイガークィーンが混ざって一大勢力をほこっており、他の魚が手出しをする様子が全くみられなくなりました。
⑻ 3週目(新魚の追加とパープルクィーンも追加)
この週はパープルクィーン全体の餌への食いつきが良くなり、水槽前に人が顔を寄せたり、猫が水槽前に座ったりするだけで近寄ってくる様になりました。
そしてこの辺りから、先住のハナゴイがパープルクィーンに対して求愛行動をする様になりました。
ここまで慣れると、パープルクィーンの群れの中にワンポイントで別の色を入れたり、ハナゴイを増やしたりしたいなと思いました。
そこで色々なショップに片っ端からハナゴイの入荷状況について問い合わせをしたのですが、どこの店舗も入荷がなく、購入出来ない状況だったので、代案としてオオテンハナゴイを購入する事にしました。
丁度1匹だけしかオオテンハナゴイが販売していなかったので、ついでにパープルクィーンを5匹購入しました。
オオテンハナゴイを含む6匹が届いてから水合わせや餌付けのルーティンは変えずに1日4回の給餌を行いました。
オオテンハナゴイは1匹だけだったので水槽に入れた直後は10分ぐらいポリプを出していないウミキノコに隠れていましたが、元々水槽にいたパープルクィーンが群れてくると自然とその中に入っていきました。
そのほかの新たに入れた5匹のパープルクィーンは、群れにすぐに合流して先住と見分けがつかなくなりました。
ただ、冷凍餌の食べ方がやや悪いのが5匹居たので、それが後から入れたパープルクィーンだというのはわかりました。
これで水槽内のハナゴイ系の魚は総勢19匹になりました。
全部で19匹に増えた事で、我が家の水槽ではライブロックの岩組がかなり少ない為、住居問題が発生しました。
ライブロックやサンゴの影などの住居が見つからなかったパープルクィーンは、水槽のガラス面に付いているフリッパーを住居にしてしまった為、夜間のフリッパーを使った掃除が出来なくなりました。
写真はパープルクィーンがフリッパーを寝床にしている物です。右側のパープルクィーンもちゃんと生きています。
翌朝は普通に群れに合流し、その後もここで寝る様になりました。
⑼ 4週目(アクシデント発生)
この週は大きなアクシデントが発生しました。
パープルクィーンは通状通りで順調に餌の食いっぷりも良くなってきていたのですが、パープルクィーンとは関係のないところで、レモンピールエンゼルが死んでしまいました。
原因はエラ虫でした。
また別の機会にこの事についてはブログで書こうと思っていますが、レモンピールの調子がちょっとおかしいのは気が付いていただけに物凄く残念な気持ちで一杯でした。
レモンピールとは裏腹にパープルクィーンは絶好調で、後から追加した5匹もオオテンハナゴイも、先住と変わらない食いっぷりで元気そのものでした。
また丁度1ヶ月が経とうとした頃には、餌を入れる場所を覚えたのか、人間が近づくとその付近まで近寄ってきたり、スポイト周りに集まってくる様になりました。
5 まとめ
パープルクィーンを入れて1ヶ月間の様子をダラダラと書いてきましたが、今のところ新たに水槽に入れたパープルクィーンは全て元気にしており、よく食べるパープルクィーンは体高も出てきて丸々してきました。
前々からパープルクィーンなどのハナゴイを飼育して思ったことは、
・ こまめな餌やり(人工飼料と冷凍餌両方給餌する)
・ 外敵がいない
・ 先住に力の強い同種が居る(同種同士で争うバートレットとかはNG)
・ 水槽内に隠れる場所がある
が重要なのかなと思います。そしてパープルクィーンは体表が弱いので、ある程度の水質管理が必要になると思います。
あとはどのくらい効果が出ているのか分かりませんが、自分がパープルクィーンの飼育を始めてから、水合わせの際にファーストディフェンスを使うようになって初期に死んでしまう事がかなり少なくなった印象を受けます。恐らくこれは、魚の肌の滑りが増す事で肌荒れや病気を防いでいるのでは無いかと勝手に思っています。
まあ個人の感想なので一概にこの結果が得られるか分かりませんが、自分は効果があると感じています。
取り敢えず1ヶ月が経過したので、今後も定期的に水槽の観察日記のブログを書いていきたいと思います。
現在の水槽内のハナゴイ数
パープルクィーン16匹
ハナゴイ 1匹
タイガークィーン1匹
オオテンハナゴイ1匹
それではまた次回1カ月ぐらいしたら経過を書きたいと思います。
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