みなさんこんにちは。
家の中に水槽があるのって癒されますよね。自分は普段は海水水槽のブログを多く書いているのですが、
実は淡水のベタの飼育もしています。
淡水のベタは色合いも独特で、一匹一匹に特徴があるのが魅力です。
そんなわけで、今日は我が家で飼育中の水槽の一つである淡水ベタ水槽についてです。
ベタの飼育をしていると、必ずと言って良いほど名前が上がるアイテムである
マジックリーフ
ですが、色々調べても
・ ベタの飼育に良い
・ 酸性の水の方がベタには良い
・ 病気になりずらい
とか書いてあるのも有れば、
・ マジックリーフは要らない
・ クリアウォーターでも十分飼育できる。
・ 現地のベタの水質はアルカリ性だ
と書いてあったり、一体どれが正しいのか迷いますよね?
自分も悩みました。
ベタが喋れれば良いのですがそれは叶いません。
そこで今回のトピックは、
・ 実際にマジックリーフを使って見た感想
・ マジックリーフ使用時の様子
・ マジックリーフの効果
を中心にブログにしたいと思います。
今回はマジックリーフを使って、目に見えて劇的な変化が見られたので、まだ使っていない方がいれば、使ってみるのもいいかもしれませんよ。
1 実際にマジックリーフを使ってみた感想
まず、今飼育している環境についてですが、我が家の水槽は
ベアタンクフィルター無し
です。
水換えはほぼ毎日全換水で飼育しています。
ではマジックリーフ使用の感想ですが、
正直言って最初は、飼育水が茶色くなって綺麗な色じゃないけど大丈夫かな?
って思ってました。
そして使ってみた感想も、水の色は茶色くなってるけどこれって効果あるのかな?と言う感じでした。
因みに最初に使ったマジックリーフは、ベタを購入した際に、お試しのような感じで付いていたので、水替え用のボトルに入れて使いました。
マジックリーフをお茶パックに入れて、麦茶を作るようにして使っていたのですが、やっぱりパックのお茶と一緒で段々と茶色い水が出なくなってくるんですよね。
それでその時は効果は感じられなかったのですが、何事も継続しなくては効果は分からないと思い、試供品のマジックリーフが終わってしまったので、追加のマジックリーフをヤフーショッピングで購入しました。
ただマジックリーフと言っても、ピンキリで色々な種類がありましたが、自分が使用したのは、安くて量も入っているコスパの高そうなマジックリーフを試してみました。
そもそもマジックリーフを使用する意味というのは、
水を酸性にして、ベタにとって有害となる細菌や病原菌の繁殖を防ぐ
と言うのが主な目的であるので、ぶっちゃけてコスパだけを求めるので有れば、
ホームセンターで無調整、無農薬のピートモスを購入してきて煮沸してから使った方が値段的には良いんですよね。
無調整・無農薬のピートモスはカナダ産のものが良いらしいので、ホームセンターの園芸コーナーをのぞいてみるとアクアリウム用品よりずっと格安で購入することが出来ます。
でもせっかく、ベタ用のマジックリーフと言うものが売っているので使ってみようと思ったんです。
まあ、最初はそこらへんに落ちてる落ち葉じゃんとか思ったのは内緒です。
マジックリーフには、葉っぱ以外にも
ヤシャブシの実
と言うものでも代用できるようです。
とまあ、前置きはこんな感じで、暫く使っていたのですが、正直ベタも喋ってくれないので具合がどんなものか観察していても分からなかったので、段々とマジックリーフを入れる頻度が下がり、出がらしマジックリーフの入った水で水替えをしていたので、
どんどん透明な水になっていきました。
透明な水になってもずーっと最初のマジックリーフはお茶パックに入れて、ポリバケツに溜めている状態でしたよ。
とまあこんな感じであまり効果を感じられなかったのですが、あまりに水槽の水が透明であったので、ひさしぶりにちょっとだけマジックリーフをお茶パックに入れて追加してみたのです。
久しぶりにマジックリーフを入れて思ったのは、
マジックリーフ入れるとこんなに水が茶色くなるのか
という事でした。
つまり、どれだけ出がらしのマジックリーフを使っていたのかと、今になっては思うのですが、
新しいマジックリーフを入れて、茶色くなった水でベタの水替えをしてみました。
するとここでベタに劇的な変化が見られました。
まず顕著な変化というのは、
3匹飼育していて3匹とも泡巣を作っていたのです。
これまでも、順不同な感じで泡巣を作る事はあったのですが、
全員が同じ日に、しかもマジックリーフを追加した水を入れた途端に泡巣を作っていたので、
ベタにとっては繁殖をしようと思えるほど環境が良くなったのだと感じました。
恐らくベタ水槽にとって、マジックリーフは必ずしも必要なものではないと思いますが、ある事でより良い効果を示すことが出来ると感じました。
ちなみに、その後、再びマジックリーフを追加せずに、出がらしの状態で水替えをしていたら、今度はほとんど泡巣を作ることがなくなってしましました。
つまり、ベタにとってマジックリーフから抽出された成分が、生活する上で何らかの良い働きをしたのではないかと感じたのです。
ベタを長期飼育する際に、普段からベタにとってストレスのない環境を作ることが一番重要なのだと思います。
ベタ飼育に関して、上手く飼育すれば、5年以上の長期飼育もできるようなので、今後どのような方法で飼育すれば長期飼育ができるのかも検証していきたいと思います。
2 マジックリーフ使用時の様子
それでは具体的に我が家でどの様にマジックリーフを使っているのか説明したいと思います。
我が家の飼育状況について詳しく知りたい方はこちらをご覧下さい。
我が家で採用しているシステムは事前に水換え用の水をポリタンクに作っておくものです。
つまり飼育水槽の中にマジックリーフを入れるのではなく、水換え用のポリタンクの中にマジックリーフを入れて使っています。
この時のマジックリーフは先程述べたとおり、お茶パックに入れてポリタンクに入れています。
ポリタンクにマジックリーフを入れて1日すると、透明な水が麦茶の様な色に変わるので、その水を使って水替えをしています。
ポリタンクの中には使用した分の水を入れて翌日以降に使っていくのですが、
この時もマジックリーフは取り出さずに入れておけば、翌日も茶色い水で水換えできます。
しかし、お茶と一緒でずっと茶色い水が出るわけではなく、約1週間もすると殆ど色は出なくなります。
茶色い水が本格的にでなくなった段階で、マジックリーフを追加するのですが、
我が家では古いマジックリーフが入ったお茶パックは取り出さずに、そのままの状態にして次のマジックリーフの入ったお茶パックを入れます。
そのため、現在水換え用の水の入っているポリバケツの中には、5個程、お茶パックに入ったマジックリーフが入っている状況です。
マジックリーフをいつまでも水の中に入れておいて大丈夫なの?
と言う疑問も湧くと思います。
でも、結論から言えばずっと入れておいても問題ありません。
理由は、腐敗酸を出してドロドロになるだけで、その状態でも水質の安定にはある程度効果が見られるからです。
ただ心情的にはドロドロのカスになる前に取り出した方が、見た目的にも綺麗だし、新しいマジックリーフを入れた方が水質を酸性にするのには良いです。少なくとも我が家のベタは新しいマジックリーフを入れた水で水換えをした後の方が間違いなく調子は良かったです。
3 マジックリーフの効果
我が家のベタ水槽では、これまでも調子は良かったベタが、マジックリーフを入れた事で泡巣を作るようになるなどハッキリと効果を実感する事が出来ました。
あくまで我が家での結果なので、水槽の濾過システムや水換え方法によって結果は変わると思います。
ただ、こうしてベタ用品の一つとして販売されているマジックリーフと言う商品は、確かにある程度の効果が期待できると感じました。
マジックリーフ自体は、水質を腐食酸により、酸性に傾けるのが目的です。
では何故酸性の水が良いのか?
・住んでいる環境が酸性?
実際にワイルドのベタがすんでいる場所と言うのが、水溜まりのような、落ち葉が落ちまくっているような流れのない場所だとよく言われています。
そのため、日本で販売されているようなショーベタも原種のように酸性の傾向がある飼育水が良いと言われているようです。
しかし、一方でタイなどのベタのブリードを行っている地域では、水質はアルカリ性を示しているので、アルカリ性の水質でも問題ないと言う意見もあります。
自分自身は、タイなどの現地ブリーダーの場所に行ったことはないので、実際の水質については分かりませんが、恐らく現地の水質はアルカリ性に近い水質なのかなと思います。
何故なら、ベタの生息する様な環境下では落ち葉や肥料になる様な物が多く、それらが腐食酸を出しやすいいのかなと思います。
腐食酸とは、
アルカリに溶けて酸に溶けないフミン酸
アルカリにも酸にも溶けるのをフルボ酸
この二つを合わせたものです。つまり現地の水の水質がアルカリならば、フミン酸もフルボ酸もどちらも溶けるので、ベタの住みやすい酸性の水が出来るのではないかと思います。
そのため、水換えをしたばっかりの現地のベタ水槽の水質はアルカリ性に近いのかな?って感じです。
ただ淡水魚はどちらかというと、アルカリ性の水に棲むイメージが無いので、酸性の水の方が具合はいいと思います。(もちろん酸性の水がダメな淡水魚もいます)
逆に海水魚はアルカリ性の水に棲んでいるので、酸性の水は苦手ですし、酸性に傾くと調子を崩します。
こうした理由はから、なんだかんだ言ってもベタには酸性傾向の飼育水の方が合うのだと思います。
・酸性の水による殺菌効果
次に酸性の水の殺菌効果ですが、強い酸性の水はそれだけ色々な細菌を殺菌してくれます。
これはベタに限らず全ての酸性の水に棲む魚に言えるとことだと思います。
ただ強すぎる酸は魚にももちろんダメージを与えてしまうのでそこそこがあ良いのかなと思います。
また、殺菌作用とはちょっと違いますが、ベタが棲んでいるような場所は水があまり流れていません。その様な場所で、魚の糞から出るアンモニア(アルカリ性)を中和するためにも、自然のサイクルとして酸性の水に適応する様に魚の体が作られているのかなと感じます。
淡水魚のすべてが酸性の水に適応するわけではありませんが、このように済んでいる環境によって酸性の水でも生きて行けるように進化していったのだと感じました。
世の中には、強酸性の水の中で生活している生き物もいるので、なにか生き物を飼育する際には、どのような環境で育ってきたのか?どのような生態なのか?という事を調べてみると、これまで以上にアクアリウムライフが楽しくなるかもしれませんね。
4 まとめ
ここまで色々とマジックリーフについて、脱線しながら書いてきましたが、マジックリーフのベタに良い成分は、ズバリ
水を茶色くする成分
だと思います。茶色くする成分とはつまり
タンニン
です。
恐らくですが、ベタ自体は広い水質適応性を持っているので、水質的なものは日本の水道水の水をカルキ抜きした物で十分に飼育できます。
しかしその中でもタンニンと言う成分があることでベタの健康を保つことができるのかなと思います。
また、ベタはその特徴的なヒレが目立つ魚であるため、タンパク質を溶かす性質があるアルカリ性よりは、中性から弱酸性の水の方が、ヒレを美しく保てるのではないかなと感じました。
こうして色々と書いてきましたが結論とすると、
ベタ水槽のにはタンニンを含む成分が入っている方がベタは喜ぶ
という事です。
ちなみに、ベタセーフと言う薬品も我が家の水槽では使用しているのですが、この商品も内容物にタンニン酸が含まれています。
つまりアクアリウムメーカーでもタンニンに注目してベタ専用(ヒレ保護剤)薬剤を作っていることからもわかるとおり、マジックリーフは酸化傾向を作りやすく、タンニンも抽出できるので素晴らしいものとして注目されているのだと思います。
ただ、このベタセーフは、マジックリーフで抽出したブラックウォーターと違い、透明な液体となっています。そのため、直接マジックリーフから抽出するようなタンニンの成分を抽出することはできないので、マジックリーフほど恩恵は受けられないのかもしれません。
ただ、我が家では規定量の3分の1程度を水替えの時に入れているだけなので、実際にメーカーが推奨する規定量を入れるともっと効果が出る可能性もあるので、今後ベタセーフのみでの水替えをする機会があれば、試してみたいと思っています。
マジックリーフを使ってみて感じた注意点としては、茶色くなる成分が無くなると、タンニンの抽出が出来ていないため効果が見られないと言う事です。
そのためマジックリーフを使う際には、適度な交換が必要なのかなと思います。
お茶を飲む際にも出がらしでは、味もしないしお茶の成分が出ていないので、各種健康効果が出ないので、それと同じ感じだと思ってもらえば大丈夫だと思います。
今現在はマジックリーフを水に入れてブラックウォーターを作る方法が一般的ですが、お茶などでも粉末の物が販売されているように、今後粉末のマジックリーフが販売されて、今まで以上に使いやすくなる可能性もあるので、そこはメーカーの努力に期待したいところですね。
ただ、粉末のマジックリーフって水に溶かすのが結構面倒なのかなって、今ブログを書いていてふと思ったので、メーカーが作ることがあれば、溶けやすいタイプの粉末のマジックリーフを販売してくれると助かります。
色々とマジックリーフについてブログを書いてきましたが、水生動物に限らず、動物の飼育に関して一番の正解は、その生物をよく観察してどのような原因があって、結果が発生したのかを突き止めることが一番だと感じています。
生物についても、普通に飼育しているのであれば、寿命である場合を除いて、普通に飼育していたのに突然死んでしまったという事はあまりないのかなと思います。
それに、よく観察していると普段気が付かないことも気が付いたりして、これまで以上にアクアリウムにのめりこむこと間違いなしなので、普段からよく観察してみてくださいね。
今後もベタ飼育に関して気が付いたことやベタ飼育についてどのような飼育方法が良いのか?また維持管理の楽な方法などについてもブログにしていきたいと思っています。