【海水水槽】水槽の濾過槽のろ材はどのくらい必要?過去の水槽のろ材の変化

皆さんこんにちは。

最近水槽の管理をしながら、ふと疑問に思った事があるんです。

それは、

水槽のろ材ってどのくらい必要なのか?

って事です。

もちろん飼育している生体の種類や数、更には使っているプロテインスキマーの大きさなどの機材に左右されると思うのですが、昔ってリングろ材やサンゴ礫を濾過槽にギッチリ詰めていたと思うんですよね。

でも今は、色々なスタイルがあると思うんですよ。

そんな事がふと気になったので、今日は今まで我が家の水槽のでは、どの様にろ材が変化して言ったのかブログにしたいと思います。

決してネタ切れじゃ無いですよ(笑

という事で今回のトピックは、

とり
とり

・外部濾過時代のろ材
・オーバーフロー変更初期の頃のろ材
・オーバーフローにして、3年目頃のろ材
・最近のろ材

を中心にブログにしていきたいと思います。

1 外部濾過時代のろ材

一番最初に海水水槽をなんの知識もなく始めた頃は、ホームセンターで一式まとめ売している上部濾過を使っていました。

ウールマットと簡単なろ材が付いているだけの物で、まあ飼育できなくはないけど、、、と言う感じでした。

ここで色々バクテリアによる濾過の理屈などを調べていくうちに海水にハマっていったんですよね。

そして海水水槽にハマり始めた初期の頃は、バクテリアによる濾過を強くするために外部濾過を使用していました。ろ材はリング炉材です。この時はあまりろ材自体に注目して飼育していなかったと思います。

外部濾過では、構造上ウールマットから活性炭、リング炉材など、元々外部濾過に付属されていたろ材を使っていました。

海水飼育の濾過装置として外部濾過は機能的には十分だったのではないかと思います。しかし、兎に角、外部濾過装置内にデトリタスが溜まりやすく、硝酸塩が高濃度で推移し易いので、ソフトコーラル以外のサンゴ飼育には不向きに感じました。

使っている際のサイクルとしては、

デトリタスが貯まるので外部濾過を掃除する

外部濾過は綺麗になるけど、バクテリアが減る

バクテリアが増えて安定してきた頃に、またデトリタスが溜まりコケやシアノバクテリアが増えるので掃除

バクテリアが減るので不安定

と言うサイクルを繰り返していました。

バクテリアが増えてきたらろ材はあまり弄らない方がいいと言う事でしたが、どうにもシアノバクテリアなど見た目が萎えるトラブルが増えるので、個人的な意見として、どんなろ材を使っても外部濾過と言う濾過機構はあまり海水水槽には向いていないのではないかと思いました。

2 オーバーフロー変更初期の頃のろ材

オーバーフロー水槽を購入して初期の頃は、

ベルリン式

で飼育していたので、濾過槽内にろ材は一切ありませんでした。

その代わりベルリン式と言うのは、ライブロックとプロテインスキマーに依存するシステムのため、水槽内には約20kgのライブロックが入っていました。

つまりライブロックをろ材として使用するシステムでした。

このシステムで飼育していた時に感じた不具合は、兎に角あまり魚を入れられないと言うことです。

そして濾過の心臓部としてスキマーに依存しているので、プロテインスキマーは高性能なものが必要になります。

具体定期には、自分の水槽の水量の3倍ぐらいの能力があるプロテインスキマーが良いのではないかと思います。

3 オーバーフローにして3年目頃のろ材

色々試行錯誤しながら、硝酸塩やリン酸塩を減らすために、三年目ごろには、

ライブロックとリングろ材

を併用して運用しながら、

炭素源

を利用して硝酸塩などを減らしていました。

この方法によって魚の数は少し多く入れることが出来る様になりましたが、どうしてもリン酸塩が減らずにSPSはうまく飼育することが出来ませんでした。

SPSについては、入れた1カ月ぐらいはうまく育っているのですが、突然白化が始まり、一気に白骨化するというパターンが多く、コモンサンゴ系のSPSならギリギリ育てられるが、それ以外のミドリイシなどのSPSについては、全く維持が出来ない水槽でした。

またこの方法では、ライブロックに硬い髭の様な訳わからないコケが生えてきてしまい、水槽の景観を著しく損なう結果となりました。

このシステムにしてから数年後にはメンテナンスをサボっていたと言う理由もあるのですが、炭素源を入れても硝酸塩が下がらないと言う事態に陥るなど、長期的には維持が難しくなる印象を受けました。

炭素源については、硝酸塩とリン酸塩のバランスが釣り合っているときに、効果を発揮するので、どちらかが極端に少ないなどの水槽では、ほとんど効果は見られなくなるようです。

そこでこの時自分はどうしてもミドリイシを長期飼育して魚の数も多く入れたいと思い色々試行錯誤をすることとなりました。

そして試行錯誤の結果が今の水槽になります。

4 最近のろ材

我が家の水槽は、魚の数も入れたいし、ミドリイシも飼育したいと言うワガママな理由で試行錯誤を重ねていました。

そこでこれまで海水水槽をやってくる中で感じた事は、

バクテリアによる分解をメインの濾過にするのは難しいのではないか

という事です。

もちろん魚の数が少なく珊瑚のみの飼育であれば、バクテリアだけでの濾過でも十分に機能すると思います。

しかし、ハナゴイを大量に入れた水槽を作るためには、バクテリアだけの濾過に頼らない濾過を考えなくてはならないと感じる様になりました。

そこで自分が取った方法というのが、

水槽の全水量の約7倍から10倍の濾過能力を発揮するプロテインスキマーの導入です。

理屈とすれば、アンモニアや亜硝酸に変わる前に出来る限りタンパク質成分を取り除いてしまえばいいと言う力技での濾過です。

プロテインスキマーで限界ギリギリまで不純物を取り除いてしまえば、あとは少ないろ材でバクテリアに負荷をかけずに濾過が出来るのではないかと考えたのです。

プロテインスキマーで取り除ききれなかったものは、

ZOOXのバイオメディアLサイズを2つ入れる事でカバーしました。

これで90センチオーバーフロー水槽で最大

ハナゴイ29匹

小型ヤッコ2匹

ハゼ系3匹

そこもの系2匹

貝やエビ多数

を入れた状態でもミドリイシが白化したり、白骨化する事は無くなりました。

ただ、やはり水量に対して魚の数が多いので、ミドリイシの色揚げはちょっと難しいかなという感じはしましたが、維持するのには問題ありませんでした。

また過密飼育には違いないので、ちょっとしたバランスの崩れから病気が蔓延する事などもあるので管理が結構シビアです。

どのようにシビアなのかというと、これだけ魚が入っているので、どうしてもプロテインスキマーで取り切れない糞尿などの汚れがたまります。

普通にいつも通り維持管理している状態であれば、問題なく推移しますが、いったん何らかの機材トラブルなどがあると、一気にバランスが崩れたりするので気を使います。

そうして気を使っていましたが、我が家では殺菌灯の電球が切れたタイミングで、一気にバランスが崩れてしまい、白点病やらの病気が蔓延することとなりました。

そして、この時は、水槽内から魚を取り出すことが出来ずに、水槽内でサンゴにもあまり負担をかけないように地道な治療を行ったのですが、パープルクイーンなどを数匹落としてしまいました。

その時の様子はこちらを見て下さい。

因みにその時のプロテインスキマーの汚れ具合についてもブログにしていますので、気になる方は読んでみてください。

予想以上に汚れが取れるので、びっくりしました。

プロテインスキマーで汚れを取らない場合は、この汚れが水槽内に蓄積するという事になるので、硝酸塩やリン酸塩もそれに併せて上昇するのかなと思います。

また、プロテインスキマーだけに濾過を頼っていたわけではなく、脱窒といって硝酸塩を窒素に変えて、水槽外に排出するために、ZOOXネクストジェネレーションバイオメディアを使用しました。

このろ材は見た目はただのスポンジですが、我が家の水槽ではしっかりと効果が感じられたと思います。

このろ材についてもブログを書いているので気になる方は読んでみてください。

5 まとめ

色々書いてきましたが、実際にプロテインスキマーの性能をあげたところ、水槽の維持管理が非常に簡単になりました。

しかし、プロテインスキマーは、サンゴや魚に必要な微粒元素も濾しとってしまうので、定期的な水替えは必ず必要になります。

特にヨウ素などはすぐになくなってしまうので、週に1度程度20%程度でも構わないので、微粒元素の補充という意味での水替えは必要になるのではないかと思います。

あと、これはあくまで自分が感じた感想なので、これ以外にも簡単に水槽を維持管理する方法はあると思いますので、そういった方法を自分で探すのも海水水槽の醍醐味かもしれませんね。

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