【海水水槽】失敗しない!初めての海水水槽〜その2、綺麗な飼育しやすいサンゴを飼育してみよう〜

皆さんこんにちは。

水族館や写真で綺麗なサンゴを見た事って誰しもあると思います。

そんな綺麗なサンゴですが、自宅の水槽でも飼育することが出来るんですよ。

海ならではの色とりどりのサンゴを飼育してみたいと思いませんか?

そんなわけで今回は、

とり
とり

・サンゴ飼育をするためには
・飼育出来るサンゴの種類
・サンゴ飼育に必要な物
・サンゴ飼育の方法

などを中心に、初めてサンゴを飼育する人でも分かりやすい様にかなり細かく噛み砕いてブログにしていきたいと思います。

ただし、海に行って適当にサンゴを取ってきて飼育するのはダメですよ。捕まりますよ。

冗談はさておき、それでは行ってみましょう!

1 サンゴを飼育するためには

サンゴは動くことはありませんが、海水魚と同じ様にれっきとした生き物です。

そのため飼育に関しては、海水魚同様に日頃からの観察が重要になってきます。

今回は、魚をほとんど入れずにサンゴのみで飼育する方法について解説していきたいと思います。

基本的に海水魚を飼育する方法と同じですが、海水魚が餌をエネルギーにして生きるのと同じようにサンゴは光をエネルギーにして生きているタイプが多いので好日性サンゴに焦点を当てていきます。

魚もサンゴも同時に飼育する方法については、

水槽規模や種類などで様々な違いがある為、次回以降にブログにしていきたいと思います。

また、今回は飼育しやすいサンゴと言うことで、光が必要な好日性ソフトコーラルを中心に解説していきたいと思います。

2 飼育出来るサンゴの種類

水槽で飼育出来る珊瑚の種類は多岐に渡りますが、そのサンゴの生息している環境や水深によって飼育方法が変わってきますので、まずは簡単にサンゴの種類について説明したいと思います。

なお、隠日性サンゴは、ソフトコーラルからハードコーラルまで全てのサンゴを含めて、隠日性サンゴとしたいと思います。

⑴ ソフトコーラル

まずは今回のブログの焦点となる、好日性ソフトコーラルです。

ソフトコーラルとは、骨格を持たないサンゴの総称です。

マメスナ

特徴としては、

・適応水質、適応水温、適応光量の幅が広い種類が多い

・環境が合うと増えやすい

・株分がしやすい

・水流にあまりうるさくないタイプが多い

と言う特徴があります。

簡単にソフトコーラルの種類をあげると、

ウミキノコ、マメスナギンチャク、ウミアザミ、スターポリプ、ウネタケ、ツツウミヅタ、カタトサカなどがこのグループに属するサンゴで有名なものになります。

⑵ LPS

LPSは、ラージポリプストーニーコーラルの略称で、簡単に言えば、大きな口を持つ骨格のあるサンゴになります。

ハナガタサンゴ

口があるため、夜間になり、ライトを消したあとは捕食行動を取るために、ポリプを出したりもします。

特徴としては、

・光の適応幅が広い

・強い水流は苦手

・大きな口を持つため、夜間は捕食活動をするタイプが多い

・一部のLPSを除いて増えずらい

と言う特徴があります。

簡単にLPSの種類を上げると、

キクメイシ、カクオオトゲキクメイシ、ハナガタサンゴ、ハナガササンゴ、スリバチサンゴ、スコリミア、タコアシサンゴ、タバネサンゴ、クサビライシ、トゲルリサンゴ、ツツマルサンゴ、ハナサンゴハナブサツツマルサンゴ、アワサンゴなどがこのグループに属するサンゴで有名なものになります。

アワサンゴ

⑶ SPS

SPSは、スモールポリプストーニーコーラルの略称で上記にあるLPSと違い口が小さなサンゴの群体のようなものになります。

よくショップではミドリイシなどという名前で売られています。

SPSにも口はありますが、本当に小さな口であるため、LPSとは違い、固形の餌の給餌は難しくなります。

自然界では、夜間のみポリプを出して捕食行動をよるようですが、ポリプ食の魚が入っていない水槽では、ライトを点灯していても、ポリプを出すことがあります。

特徴としては、

・ 強いランダムな水流が必要

・ フルスペクトルのLEDなど高性能の照明が必要

・ 水質にかなり敏感なため、綺麗な海水が必要である。

・ 伸びた部分をカットするとフラグにして増やすことができる。

・ 水質をうまく管理できれば、爆発的に成長するため、折ってフラグにしやすい。

と言う特徴があります。

簡単に種類をあげると、

スギミドリイシ、ユビミドリイシ、スゲミドリイシ、ハリエダミドリイシ、ウスエダミドリイシ、ハイマツミドリイシ、スパスラータ、ストロベリーショートケーキなどがこのグループに属するサンゴになります。

他にも沢山種類があったり、深場のミドリイシなども居ますが今回は割愛したいと思います。

スパスラータ(左)、フトトゲサンゴ(右)

⑷ 隠日性サンゴ

隠日性サンゴは読んで字の如く、光が要らないサンゴになります。

ウチウラタコアシサンゴ

しかし活動のためのエネルギーを光から摂らないと言うことは、つまりこのグループのサンゴは餌を必要とするサンゴとなります。

イメージ的にはイソギンチャクに近い様なイメージですが、イソギンチャックは光合成でエネルギーを得ているのに並行して捕食でもエネルギーを得ています。

しかし、隠日性サンゴは、100%餌によりエネルギーを得ているので飼育に関して言えば、ライトは無くても飼育できます。

ただ、餌によってエネルギーを得ている分、中々安定供給はされないためなのか、水槽内で増えたりする事はあまりありません。(隠日性ソフトコーラルは除く)

形も大きな口がついているタイプのサンゴもいれば、口の小さなタイプも居ます。

給餌の際には、口の大きなタイプのウチウラタコアシサンゴなどは、釣具店などで売っている「生イキ君」を週に1匹位あげれば十分です。

逆に餌を与えすぎると、消化不良で口から出してしまったり、触手が縮れたりするなどの弊害が起こる可能性が高いので適度な給餌が必要になります。

ナンヨウキサンゴ

3 サンゴ飼育に必要な物

サンゴ飼育に必要な機材についてそれぞれ細かく紹介していきたいと思います。

(1) 水槽

まずは何と言っても必要になるものとして、水槽があります。

一口に水槽と言っても、色々な大きさがあるのですが、サンゴを飼育する場合には、最低でも30センチキューブ水槽以上の大きさが必要になると思います。

ただ、30センチキューブ水槽は本当に最低限の大きさなので、初めて飼育するには向いていないように感じます。しかし、簡単なソフトコーラルであれば飼育することは可能です。

水槽が小さいとその分、水量も少なくなり、水量が少ないと水質や水温の変化が激しくなります。

サンゴも生き物なので急激な変化には強くストレスを受けるので、なるべく大きめの60センチ以上ぐらいの水槽で始めた方が無難だと思います。

出来ればプロテインスキマーなどを導入したいので、オーバーフロー水槽が望ましいのですが、新品で買うとちょっとお高いです。

そこでヤフオクなどでは、未使用品から中古まで販売していてオーバーフロー水槽も安く手に入るので、ヤフオクなどで水槽を購入するのもありだと思います。

もしヤフオクを利用するなら、プレミア会員になった方が絶対にお得です。

また、ヤフオクでは、同じくマリンアクアリウムを趣味にしている人が、少し安めにフラグ化したサンゴなどの出品も行っているので、いきなり高いサンゴを買うのはちょっと怖いという方は、こういった方法でサンゴを購入してみるのもありだと思います。

水槽台については、購入する水槽のサイズに合った物を選んでください。

水槽は水が入るとかなり重量があるので、しっかりした作りのものがいいと思います。

⑵ 濾過装置

続いては、水槽の心臓部とも言える濾過装置についてです。

サンゴ飼育する場合には、最低でも水槽のサイズからワンランク上の外部濾過オーバーフロー水槽が必要になります。

ソフトコーラルやLPS、隠日性サンゴの飼育をするのであれば、外部濾過でも大丈夫だと思いますが、SPSを飼育する場合には、オーバーフロー水槽の方が望ましいと思います。

ただ、絶対に外部濾過では飼育できないというわけではなく、掃除などでかなりの手間をかけることができるのであれば、外部濾過での飼育も可能だと思います。

ではなぜ外部濾過では難しいのか。サンゴは水を汚さないじゃん?って思いますよね?

しかし、サンゴだけの水槽でもサンゴ用の給餌やサンゴの脱皮、バクテリアや微細な生物による水の汚れが出てきます。

サンゴの成長を促進させて、天然の海水中に含まれるアミノ酸などの成分を供給するために、レッドシーのリーフエナジーAB+と言う商品があります。

これもサンゴに対するアミノ酸など有用な成分が入っており、実際にサンゴ飼育の際に使っている人も多いと思いますが、これも過剰添加すると サンゴが吸収出来ない分が海水の汚れとして貯まります。

そうすると生物濾過をメインとする外部濾過では、リン酸や硝酸塩がどうしても蓄積します。

またこう言った老廃物の蓄積による水質悪化も起こります。

これにより、SPSの様な、水質にこだわりを持つサンゴは、色上りしないだけでなく、リン酸により成長も阻害されてしまい、弱ってったところに強いライトが当たると簡単にSPSは白骨化してしまうのです。

しかし、LPSやソフトコーラルについては、SPSほど許容水質が狭くないので多少の水の汚れは問題になりませんし、マメスナなど一部のソフトコーラルは、逆に多少硝酸塩があった方が調子が良かったり、綺麗な色になったりします。

こういった事から、外部濾過でも飼育は全然問題ないと思います。

隠日性サンゴについては、光の当たらない場所や水深の深い場所にいるものが多いので、一概に全部一括りにするわけにはいきませんが、外部濾過の方が飼育はしやすかったりします。

実際の海の水を測定するとわかるのですが、水深の深い場所の水の方が、硝酸塩やリン酸塩が多かったりするんですよね。つまり元々そういった場所に住んでいるサンゴに対しては、常に有機物が漂っていて捕食がしやすい環境の方が重要な様に感じます。

でも飼育水が汚くていいと言う訳ではないので、掃除や水換えなど適切な管理も必要になります。

⑶ 照明設備

サンゴ飼育について、かなり重要な位置を占める機材に、照明器具があります。

現在はLED照明が主流となっていますが、過去には蛍光灯やメタハラなどを使って飼育していた時代もありました。

ではどの様な照明がいいのかと言うと、これもサンゴによって変わってきます。

SPSであれば光合成によりエネルギーを得ているので、太陽と同じような波長を生じさせるライトが必要になります。

所謂フルスペクトルLEDと言われるタイプの照明で、結構お値段も高いです。SPS飼育をしているアクアリストでは、

スペクトラ

ラディオン

ケシル

などがよく使われているライトになります。

ライト毎にそれぞれ特色があったり、色味が違ったりするので出来れば直接ショップなどで確認するのがいいと思いますが、難しい場合には実際に使っている方に聞いてみたりするのがいいと思います。

実際に自分はラディオンG5blueを使用していますが、ライト的にSPSの飼育には全く問題ありません。

そのほか、LPSやソフトコーラルについての照明ですが、先述したLEDライトでももちろん飼育する事は出来ます。(これらのライトは出力調整が出来るため)

またそこまで機能が必要なければ、グラッシーレディオなどのスポット型ライトで飼育することも可能です。

隠日性サンゴについては、ライトは必要ありませんが、ある程度灯りがあった方が観賞面で綺麗なので、何でもいいのでライトがあるといいと思います。

⑷クーラー&ヒーター

サンゴを飼育するにあたり、クーラーとヒーターはほぼ必須になると思います。

クーラーについては室温管理で夏場はクーラーをガンガンに聞かせる事で乗り切る事は可能ですが、サンゴ飼育について適正水温は23℃から25℃と言われているので、室温は20℃から23℃の間にしなければならないので、電気代が高くなった昨今では結構厳しいのではないかと思います。

何故室温を水温より下げなければいけないかと言うと、水槽を回すにあたり、ポンプやらスキマーやらが熱量を発するのでその分水温が室温より上がります。そのため室温はかなり下げる必要があるのです。

夏場でも家の中の気温がずっと20℃って結構寒いですよね。

そのため安定した管理をするためにも水槽用クーラーは必須になると思います。

水槽用クーラーについても、扇風機の様なものから、ペルチェ式やチラー式など色々ありますが、クーラーを選ぶ場合には、自身の持っている水槽の2倍以上の容量を持つクーラーを使った方がいいと思います。

何故大容量クーラーの方がいいかと言うと、

・ クーラーの可動音が少ない

・ クーラー稼働時間が減る

・ 外気温に対して下げられる温度と水量が変わる

などの理由が挙げられます。

結構商品説明としては、8℃から10℃下げられると書いてあっても、外気温が高いとカタログ通りの効果が得られなくなることがあるので、クーラーを購入する際は外気温に対する冷却容量を見る事をお勧めします。

ちなみに我が家では、ゼンスイのZC-700eを使用しています。

そのほかにもこんなクーラーも販売しています。

次にヒーターですが、ヒーターも対応水量より大きめのヒーターを使う事をおすすめします。

また、ヒーターを使う場合にはサーモスタッドなど温度を調整する機器も必要となります。一般的にはクーラーに温度調節機能が付いていることが多いです。今使っているゼンスイのクーラーにもクーラー本体に設定温度で電源のオンオフを行うコンセントがついているため、我が家ではこの機能を使用しています。

あとヒーターについては結構壊れることが多いので、保険として2個のヒーターをつけておいた方が冬場の急激な温度変化などの事故は少ないと思います。

⑸ プロテインスキマーやろ材

プロテインスキマーについては絶対に必要というわけではありませんが、水質の管理等を考えると絶対にあった方が良い機器になります。

オーバーフロー水槽を使用しており、強力なプロテインスキマーを使用している場合には、特にろ材など必要ないと思います。

実際にベルリンシステムと言われる方式が、濾過にプロテインスキマーとライブロックのみを使用するもので、ろ材を使用しないためリン酸塩や硝酸塩の蓄積を軽減することができます。

ただ、プロテインスキマーは、海水中のヨウ素などの成分も濾し取ってしまうため、定期的な水換えやヨウ素等の成分の添加が必要になります。

⑹各種リアクター類

最後に各種リアクター類となります。カルシウムリアクターやバイオペレットリアクターについては、必ずしも必要であるとは思いませんが、SPSを大量に飼育している水槽でKHやカルシウム、マグネシウムの変化が大きい水槽では、設置してあった方が水槽の維持管理は容易になります。

ただ、これらについては、添加剤でも代用が可能となっているので、添加剤で維持するか、カルシウムリアクターを使うかはアクアリストそれぞれの判断になると思います。

個人的な見解としては、水槽内の30%ぐらいの容量を超えるほどのSPSを飼育していなければ、リアクターや添加剤については必要なく定期的な水換えで十分だと思います。

ただし、色揚げなどを考える場合には、適切な微量元素等が必要になるので、添加剤やリアクターは必要になると思います。

4 サンゴ飼育の方法

⑴ 水質について

サンゴ飼育の方法の難易度ですが、水質の許容範囲と言う基準で表せば、

隠日性サンゴ>ソフトコーラル>LPS>SPS

と言う順番になると思います。

しかし、単純に硝酸塩やリン酸塩の濃度により飼育基準が違うと言うわけではなく、具体的に細かく示すなら、

隠日性サンゴは、硝酸塩もリン酸塩も多少高くても特に問題ありません。しかし、隠日性のヤギなどを飼育する場合には、これらの値が高いことで、コケが生えやすくなり、そのままコケにまみれてダメになってしまうことがあります。

そのため、硝酸塩、リン酸を高く保つのであれば、ライトの点灯は必要最低限度にした方がいいと思います。若しくは適切な強めの適切な水流とリン酸などの値を下げて飼育した方がいいと思います。

間違ってはいけない点として、硝酸塩とリン酸塩の値が高くても大丈夫と言うだけで、不必要に高く保つ必要はありません。

ソフトコーラルに関しては、多少硝酸塩が高い方が元気に育つイメージがあります。

マメスナなどのサンゴは多少の硝酸塩があった方が増えやすかったり、色も維持しやすいのかなと思います。(マメスナに関しては種類により一律にこの飼育方法と言うものが無いので、種類ごとに適切な状態を把握した方が良いと思います。)

ソフトコーラルでは、ウミアザミが水質には敏感と言われているので、ウミアザミが普通に飼育できる環境であれば、概ねほとんどのソフトコーラルは飼育できると思います。

LPSに関しても、硝酸塩やリン酸塩が多少多くても問題ないと思います。また、ゆらゆら系のLPSとそれ以外では適応水質もまた違ったものになると思います。(ゆらゆら系の方が水質にはシビアだと思います)

LPSは結構多くの種類が水質の適応範囲が広く、今は値段の高いスコリミアなどはかなり水質の変化には強く飼育しやすいサンゴになります。(増やすのは難しいけど)

SPSに関しては、硝酸塩は微妙にあっても大丈夫だと思いますが、リン酸塩についてはほぼ0の方が良いと思います。

もちろん種類によって適応水質は違うので、入れるSPSの種類によって環境を変えた方が良いと思います。

水質に敏感な理由は、強い光が必要で、しかし光から身を守る必要もあるためSPSにとって害となるリン酸が多いと生活が出来ないからです。

⑵ 光について

サンゴに対する光ですが、これも種類によって適応範囲が違います。

隠日性サンゴは、光が要りませんがそれ以外のサンゴは光は必須です。

ソフトコーラルは光の適応幅が広く、ウミキノコなどはかなり強い光でも大丈夫ですが、弱い光だと間延びした様な感じになります。

ウミアザミなどは強い光が必要で光が弱いと調子を崩しやすいです。

マメスナは慣らせばどの様な光でも大丈夫そうですが、あまり強すぎない光の方が調子は良さそうです。

LPSについては、強い光が苦手な種類が多く、青系のライトの方が調子が良いです。par値などについては、ここで説明するとかなり長くなるので割愛しますが、SPSより弱目の光と思っていれば大丈夫だと思います。

SPSについては、浅場、深場といますが、浅場のSPSはかなり強い光を必要とします。また光の波長などにより色揚りも変わってくるので、スペクトルを弄れるライトの方が管理は楽だと思います。

⑶ 水流について

水流についてですが、これもサンゴの生息域によって微妙に変わってきます。

隠日性サンゴは、実際に飼育したところそこまで強い水流は必要無さそうですが、餌を与えなければならない都合上、餌が止まってしまい腐ってしまう程度の水流では後々で水質に影響が出てしまいそうです。

理想としては緩やかな全体が動く様な太い水流が当たるのが調子が良さそうです。

また、光がある状態の場所で育てる場合には、コケが生えるのを防止するためにもある程度強い水流が必要になります。

水流については、詳しく分析する機材などがないので、何とも言えないのですが、自分から動くことのできないサンゴにとって、水流により自身の代謝を高めたり、餌を捕食したり、消化したりと色々な部分で利用している可能性もあるので、水流が全くない水槽というのは魚やサンゴを飼育する上では長期飼育は難しくなってしまうのではないかと思います。

ソフトコーラルについてですが、かなり水流の適応幅は広いと思います。ただ強めの水流の方が、ウミキノコの様に脱皮するサンゴにとっては都合が良い様に感じます。

LPSについては、弱めで全体がゆらめく様な水流が良さそうです。また捕食するサンゴも居るので、強すぎる水流はサンゴにとってストレスになる可能性があります。

SPSについては、浅場のサンゴが流通していることが多く、浅瀬の波打ち際などは常にランダムな強い水流が流れていることからもわかる通り、強い水流が必要になります。

しかし、ただ強い水流という訳ではなく、ランダムに全体が動くような水流が望ましいです。

5 ソフトコーラル飼育

これまで一通り大まかなサンゴ飼育について書いてきましたが、ここでは最初に書いてある通り、ソフトコーラルを中心に解説してきたいと思います。

ソフトコーラルは、海キノコやマメスナギンチャクなど比較的飼育の簡単なサンゴから始めると良いと思います。

これらのソフトコーラルは比較的、水流、水質、光などに対して許容範囲が広く、一度調子が悪くなったとしてもすぐに溶けてしまうという事故が起こりずらいサンゴだからです。

極論を言うならば、45㎝の水槽に海キノコとマメスナだけであれば、ある程度の外掛け濾過とソコソコのスペクトルの照明があれば飼育することも可能です。(この中に海水魚を入れるとなると話は変わってきます。)

もちろん上であげたような設備で飼育した方が間違いないですが、そこまでお金をかけられないという方は、まずは簡単な設備でサンゴの飼育についてチャレンジしてみるのもありだと思います。

きっとサンゴを飼育することで、もっと綺麗に育てたいという意識が生まれてくることで、自分なりに色々と斬新なアイディアが生まれると思ってくるからです。

6 まとめ

サンゴの飼育についてもざっくりと説明しましたが、正直言って種類により色々と変わる事があるので、飼育したいサンゴについてそれぞれ詳しく調べた方が間違いないと思います。

もしミックスドリーフにする場合には、置き場所などにも注意してレイアウトする必要があります。

我が家もミックスドリーフですが、それぞれ好む水流や光の場所があるので、個別に置くところなどを検討する必要があります。

ちなみに我が家はライトが4つ付いており、それぞれのサンゴごとに置き場所などを工夫しています。

今回のブログでは、飼育を始めるにあたっての予備知識の様な形で書きましたので、これから色々なサンゴの飼育をするとまた色々な疑問が湧いてくると思います。

そして疑問が湧いた時にはまた色々と調べたりしながら育てると面白いので、ぜひ色々な方にも海水水槽をチャレンジしてもらいたいと思います。

今回はサンゴ飼育中心にブログにしていきましたが、他にもこれまで飼育してきた海水魚やサンゴなどについてもブログにしていますので、海水水槽をこれから始める人や悩んでいることがある人の参考になれば幸いです。

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