みなさんこんにちは。DANです。
海水水槽に限らず、水槽に入れる魚やサンゴの組み合わせって意外と迷ったりしませんか?
飼育書などで、
飼育は簡単
と書かれているのに、それらの魚を一緒に入れるとうまく飼育できなかったりします。
そこで今日は小型水槽で飼いやすい海水魚とサンゴの組み合わせについてブログにして行きたいと思います。
小型水槽ということで45センチまでの上部濾過若しくは外部濾過を想定していますが、
少し工夫をすれば、外がけ式フィルターでも飼育できると思います。
今回のブログは
比較的飼育が簡単な種類で綺麗な組み合わせがいい
1匹でもいいから目立つのを入れたい
などこの辺りを中心として行きたいと思います。
あくまで個人の私見なので、これ以外にもたくさんの組み合わせはあると思いますが、一例として参考にしていただければと思います。
Contents
1 比較的簡単な種類でのレイアウト
⑴ デバスズメダイとソフトコーラル
この組み合わせは、デバスズメダイの群れで泳いでいる様子が見られて、
さらに下層では、マメスナギンチャクや海キノコといった飼育が容易なソフトコーラルを入れることで、
全体的に纏まった雰囲気になると思います。
デバスズメダイも5〜7匹位の数を入れた方が見栄えもするのでいいのではないかと思います。
また、追加としてスカンクシュリンプなどのエビを入れてもいいかもしれません。
設備としても、水槽用のLEDライトがあれば、
マメスナなどのソフトコーラルは普通に飼育できますし、これらのソフトコーラルは
比較的硝酸塩やリン酸塩の蓄積にも強いので、小型水槽のような水質変化が早い水槽でも
安心して飼育することができます。
また、ある程度サンゴの飼育や水質管理に慣れた後は、
ソフトコーラルだけではなく、LPSなどのハードコーラルも飼育することは可能だと思います。
この組み合わせのメリットやデメリットについては、
メリット
水質変化につよく、比較的飼育が容易な種類で構成されているため、
初心者でも簡単に飼育できる
値段が安い
デメリット
デバスズメダイは比較的大人しい種類のスズメダイだけど、
ある程度水槽に慣れて大きくなると体が小さな個体を追いかけ回したりすることがある。
小魚だけど数が多く入っているので、水槽が汚れやすいので、
水換えは頻繁に行ったほうが長期飼育しやすい。
⑵ カクレクマノミとイソギンチャク
この組み合わせは定番で、いまさら説明することは無いと思いますが、
カクレクマノミとイソギンチャクのペアは鉄板です。
もし、カクレクマノミのペアを作り、産卵まで持っていきたい場合には、
最初に3匹ぐらいのカクレクマノミを一緒に入れてあげた方が
ペアになる確率は高いと思います。
設備も上のデバスズメダイと変わらず、水槽用のLEDがあれば飼育は可能です。
メリット
カクレクマノミとイソギンチャクの共生を楽しめる
スカンクシュリンプやオトヒメエビなどと共生させることが出来る。
ハゼ系の魚も一緒に入れても大丈夫
デメリット
イソギンチャクは動くので、自分の思ったところに活着しない可能性がある。
状態の良いイソギンチャクじゃないと、長期飼育できないことが多い
⑶ インドキンギョハナダイ、底モノハゼとソフトコーラルやLPS
インドキンギョハナダイは気の強いハナダイなので、複数飼育には向きませんが、
かなり派手な見た目をしているので、小型水槽では目を引きます。
また、ハナダイの仲間なので、サンゴをつつくこともないので、
サンゴとの共生も可能です。勿論SPSなども一緒に飼育することはできますが、
45㎝の水槽でSPSを飼育するのはかなり大変なので、お勧めはしません。
ハナダイ1匹で寂しいようならば、底モノのハゼ(ミズタマハゼなど)やマンダリンなどの魚を一緒に飼育してもいいかもしれません。
追加設備は、飼育するサンゴの必要な光量によってLEDの種類を変える必要があります。
メリット
ちょっとおしゃれな水槽が作れる。
魚の数が少ないので、サンゴの飼育許容範囲が広がる。
デメリット
インドキンギョハナダイが結構気が強いので、他の魚との混泳が難しい
2 ちょっと難しい魚とサンゴの組み合わせ
⑴ アカネハナゴイとLPS
アカネハナゴイは綺麗な見た目とハナゴイの中では比較的餌付けが容易であり、
サンゴとの共生には全く問題がないという性質から3~5匹のアカネハナゴイとLPSの水槽は
とても綺麗な見た目になります。
ちなみに、タイガークイーンなどのハナゴイでもアカネハナゴイの代用は可能です。
ただ、餌付けがうまく行って人口飼料を食べるようになれば、長期飼育は容易ですが、
餌付けが出来ていない場合には、餌で水を汚すので、頻繁な水替えが必要になります。
追加設備
LPSに対応するLEDライト
メリット
ピンクのアカネハナゴイの群栄とサンゴの競演でとても見栄えのいい水槽が出来る。
アカネハナゴイはそこそこの大きさになるので、魚もサンゴも水槽の主役にできる。
デメリット
魚の数が多いので、水替えは頻繁にする必要がある。
初期の飼育がうまく行かない場合がある。
⑵ フレームエンゼルとLPS
フレームエンゼルはサンゴを食害しないヤッコであり、ヤッコとサンゴを一緒に飼育したい方には
オススメの組み合わせになります。
フレームエンゼル自体はこれまで上げてきた魚に比べるとやや値段が高いので、
そういった意味で飼育を始めるのが少し難しいかもしれません。
また、フレームエンゼルはやや水質悪化には弱い面がありますので、
水質管理に気を使う必要があります。
そのため小型水槽では、単独飼育の方が水質悪化をゆっくりにすることが出来るので、好ましいと思います。
ただ、それさえクリアできれば、ヤッコとサンゴという組み合わせの水槽ができるので、
ワンランク上の水槽が出来上がるのではないでしょうか?
追加設備
飼育するサンゴに対応するLEDライト
メリット
ワンポイントの目立つ魚とサンゴの競演が見られる。
デメリット
魚の数を増やせない。
3 手間をかければいける組み合わせ
ここのカテゴリは正直言ってお勧めしません。
手間をかければ飼育できる組み合わせと言っていますが、
要はかなり頻繁な水替えによる魚の飼育数のアップの事になります。
水替えの手間を惜しまない方であれば、45㎝水槽でも、
ファインティングニモでおなじみの
ニモとドリーことカクレクマノミとナンヨウハギの混泳も可能になります。
魚が小さいうちは、そこまで頻繁な水替えをする必要はないかもしれませんが、
ナンヨウハギは結構大きくなる種類の魚なので、
45㎝などの小型水槽では、大きくなった場合に頻繁に水替えをしてあげなければ、
すぐに水質悪化につながります。
ですので、大きくなる可能性のある魚を飼育する場合にはやはり水量の多い水槽での飼育が
望ましいのではないかと思います。
4 まとめ
今回ブログにした組み合わせは、数ある海水水槽の魚とサンゴの組み合わせの中のほんの一部の一例になります。
海水水槽での飼育に慣れてくると、自分独自の組み合わせで綺麗な水槽を作ることも可能です。
小型水槽の場合は、水槽自体がコンパクトで管理が簡単に見えがちですが、
水量が少ないことによる急激な水質悪化などを招く恐れがあるため、
大きな水槽で魚やサンゴを飼育するより難しいと思います。
しかし、なかなか大きな水槽を置くことが出来ないなどの事情もあると思いますので、
サンゴや魚を追加する場合は、少量ずつ水槽の様子をきちんと確認しながら入れるのが
間違いないと思います。