みなさんこんにちは。DANです。
今日は海水水槽をやっている方なら聞いたことがあるかもしれませんが、
気泡を発生させる見た目の悪い嫌なコケ
の駆除についてブログにしていきたいと思います。
このコケは、水槽のガンと言われる
ダイノス
と呼ばれるものやそれ以外の低栄養塩環境下で発生する藻類ものなどさまざまで自分個人的には、ダイノスかどうかと言うのは個人で確定的に判断するのは難しいのではないかと思います。
今日のブログのトピックとしては、
ダイノスって何?
判断方法は?
なんで発生するの?
駆除方法は?
この辺りを中心にブログにしていきたいと思います。
ちなみに先に結論を言うと自分は今回薬品として
過酸化水素水(オキシドール)
を利用しましたので、もし参考にする方がいれば、
生体やサンゴにかなり影響を与える可能性があるためかなりの注意が必要になります。
Contents
1 ダイノスって何?
ダイノスとは渦鞭毛藻類でネバネバ、ベタベタとした生え方をしてミドリイシなどのサンゴを覆ってしまいサンゴをダメにしてしまうばかりか、
コケそのものにも毒性がある事から、魚や貝類も食べないためどんどん増殖してしまうコケです。
またその増殖スピードはものすごく速く、放っておけばすぐに広がってしまいます。
さらには水槽内の見た目もかなり悪くなるため、
厄介ごとしか運んできません。
2 ダイノスの判断方法は?
ダイノスの判断方法ですが、ダイノスと似たような物で、
ブラウンジェリー
と言った症状も見られてそれぞれ対処方法が違うのでまずはどちらの症状なのか見極めてから対処が必要になります。
自分の個人的なダイノスの判断方法としては、
・ コケが気泡を含んでいる。
・ 水流のしっかりとある場所に発生する
・ 吸い出しても翌日には再度発生している
・ 水換えをすると、悪化する
・ モエビ系のエビが見向きもしない
この辺りを判断基準にしています。
他にもネットなどで検索すると
・ オキシドールにつけると紫色に変色する
などの判断方法もあるようです。
ただ、ここでダイノスの判断方法について書きましたが、
正直なところ自分のこれまでの経験から言うと先にも書きましたが、
個人がダイノスを特定する事は難しいのではないかと思います。
これは似たような藻類が発生したとしてもそれが確実にダイノスだと決定づけるものが無いからです。
確かに毒性のあるコケが発生すれば、ダイノスだと特定できるのでしょうが、
自分にはそれを測定できる設備などは無いので自宅で出たコケはあくまで
ダイノスっぽい何かのコケ
と言う扱いで判断しています。
3 何で発生するの?
我が家の水槽で今回発生したトリガーは恐らく
低栄養塩環境下の水換えとリーフファンデーションABC +の添加によるものだと思います。
具体的には
・ 炭素源を利用して硝酸塩とリン酸塩を下げている状態
・ 水換えとリーフファンデーションABC +を添加した事による余剰成分の発生
・ 水槽内の余剰成分を利用してダイノスっぽいコケが発生
と言う流れで発生したのだと思います。
恐らくですが、通常の水換えだけであればこのダイノスっぽいコケは発生しなかったのではないかと思います。
リーフファンデーションABC +を添加する事で、それに含まれる何らかの成分を利用してこのダイノスっぽいコケが発生したのだと思います。
ただ、我が家ではこう言った環境で発生したと言うだけで、必ずしも同じ条件で発生すると言うわけではないので、リーフファンデーションABC +が完全に悪いと言うわけではないと思います。
また他にも冷凍餌を多く使っている水槽ではこのようなコケが生えやすいとも聞きますので、色々な原因が重なった事でこのダイノスっぽいコケが発生したのだと思います。
4 駆除方法は?
まずダイノスの一般的な駆除方法ですが、
ダイノスは水槽内の何らかの成分を使って増えている事や競合する藻類がいない環境で増えると言われているので、
・ ダイノスだけをネットで濾し取る
・ 水換えをしない
・ バクテリアを入れる
・ オキシドールなどを使わない
・ 照明を消す
などが有効な手段であると言われています。
そんな中我が家の水槽ではまず、
・ ダイノスっぽいコケを採取する
・ 取り出したダイノスっぽいコケをオキシドールにつけてみる
・ オキシドールで効果(ネバネバしていたのが時間が経つと粉々になった)があったのでオキシドールによる治療を決定する
と言う方法で駆除方法を決めました。
先にも書いた通りオキシドールはダイノスには厳禁と言う話もあるので、我が家の水槽で発生したこのコケはダイノスっぽい何かのコケと言う事で駆除を始めました。
具体的には、
100mlのオキシドールを500mlのRO水で割って、それをゆっくり水槽内に点滴で落としていくと言う方法とコケの物理除去の2段構えで行いました。
オキシドール点滴のスピードは、合計600mlが48時間かけて全部落ち切るか落ちきらないかぐらいのスピードでした。(我が家は全水量250リットル)
ただ、オキシドールは水槽内のバクテリアや海老類にはかなりの影響が出るので本当に注意が必要です。
またオキシドールの影響でバクテリアが死ぬ事でスキマーが噴火したり、濾過槽内で泡が発生することもあるので少量から添加した方がいいと思います。
コケの物理的除去は灯油ポンプのような100均で売っているようなポンプで水槽内からじゃんじゃん吸い出しました。
こうしてこの2つの工程を1週間続けたところ、
気泡の出るダイノスっぽいコケは全て消えました。
その後インスタントオーシャンで作った海水で水換えをしてもダイノスっぽいコケは発生しなくなったので一応はこれで今回我が家の水槽に発生したダイノスっぽい騒動は終結しました。
5 まとめ
今回は我が家で発生したダイノスっぽいコケの駆除についてブログにしましたが、
結論から言えば我が家の水槽で発生したのは、
ダイノスでは無かった
と思っています。
駆除方法についても薬品を使わない方法などもあると思うので、水槽の生体やバクテリアへの影響を考えるならなるべくオキシドールは使わないほうがいいかもしれないです。
我が家の水槽もサンゴが溶けるなどはありませんでしたが、ウミアザミがかなり縮こまるなどの影響がありました。
今回の結果はこのようになりましたが、これが水槽のガンと言われるダイノスであれば被害がもっと拡大していったのではないかと思っています。
下の画像は参考までに我が家の水槽に発生した苔にオキシドールに付けて数分経ち、糸状に伸びたものです。
このあと、1時間ぐらい放置してから捨てる時には、かなり粉々になった苔の残骸のようなものが下に沈んでいました。
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