みなさんこんにちは。
お猫さまと同居していると、当然ゲロったりして焦ることってありますよね?
まあ、こんな言い方はアレですが、猫って毛玉を吐いたりするので、そんなに珍しい事じゃない様な気がします。
我が家でも毛玉を吐いたりすることはよくあるので、吐いたものをよく確認して、毛玉であれば、
ああ、また毛玉はいてるのか
って感じで対応しています。
でもそんなよくある嘔吐でも猫の命に関わる様な重大な病気の可能性があります。
我が家では嘔吐から、食事をとらなくなり、腎臓の数値が下がらなくなってしまい、行きつけの病院では原因が分からず、紹介された県外の総合動物病院に連れて行き緊急手術となり、なんとか一命を取り留めた事があるので、今回のブログはその時の状況について書いていきたいと思います。
もし読まれている方の何かしらの参考になれば幸いです。
Contents
1 予兆(猫の食欲不振)
今回の話は、我が家で同居している黒猫🐈⬛ジップの話です。
ジップは里親として我が家にやってきた黒猫で、子猫の時に我が家にやってきたこともあり、自分から進んで先住猫に突っ込んでいくなど先住猫達との距離感はあっという間に縮まりました。
もともと、里親の家では兄弟猫がたくさんおり、猫が多い環境にいたのが、多頭飼いのハードルを下げた一つの要因かもしれません。
ただ、そんな人(猫)見知りをしないジップですが、我が家で一番末っ子という事で、移り気でご飯を残す事が良くありました。
ある程度ご飯を食べると残して、後で何食わぬ顔でやってきて、
ご飯くれ〜
って言うんですよね。
恐らくですが、貰って来た家ではご飯がずっと出ている環境だったので、いつでも食べれる環境に慣れてしまっていたのだと思います。
我が家ではご飯を食べる量を毎回チェックしているので、我が家のシキタリに合わせて貰い、なるべく残さない様に食べさせて、残したら後で食べてもらう様にして、他のお猫が食べてしまわない様にしながら与えていました。
でも、こんな食事に移り気のジップでも、ウェットのご飯をあげた時は、ものすごい勢いで完食していました。
そんなこんなで我が家の生活に慣れてきた頃に、去勢手術をする時期になり、病院に連れて行って診察を受けた後に、去勢手術となりました。
去勢手術を終わらせてから、特に異常は無く元気に我が家で育っており、1年の年月が経ちました。
異変を感じたのは丁度この頃です。
ジップのご飯を一度で食べない性格は直りませんが、それでも2回に分けて、毎回ちゃんと規定の量を食べていたんです。
しかし、この頃に、ご飯を残す様になったのです。何度も時間を見て残った量のご飯をあげていたのですがどうしても食べなかったのです。
最初食べなかったので、大好きなウェットフードを入れたりしたのですが、ウエットフードの部分だけをなめとるなどしており、急に偏食するようになったのです。
偏食は病気から来ることが多いので、数回の食事の様子を見て、病院に診察を受けることを考えながら、ジップにご飯をあげていました。
2 猫の嘔吐と入院
そして食欲不振を心配している所で、食べたご飯を吐き戻してしまいました。
吐いた吐瀉物の中には毛玉も混じっていました。
毛玉が混じっていたという事で、最初はお腹に毛玉がたまっていたことにより、食欲不振になり、ご飯を食べなかったのかな?って思って少しほっとしたのを覚えています。
しかし、吐いた後はケロッとして、他の猫と遊んでいたり、吐瀉物に毛玉が入っていた事もあって、すぐに病院に連れて行くことはせず、少し様子を見ることにしました。
翌日は、前日とは打って変わり、ご飯を全部食べたので、
昨日のゲロは毛玉と一緒に出ちゃったんだな
なんて思っていたのですが、さらに翌日の朝、様子が一変します。
朝ご飯を食べる前に、泡状の白い吐瀉物を吐いて、更に一度だけでなく、何度も吐き戻し、吐くものが無くなるまで嘔吐したのです。
この状態を見た瞬間に自分は、
猫の誤飲
を疑い行きつけの動物病院に連絡を取り、すぐに動物病院に行く事にしました。
動物病院では、血液検査やレントゲンなどを取り、誤飲の可能性を考えてバリウムを飲む事になり、入院する事になったのです。
そして翌日動物病院からの連絡で、
バリウムの結果、誤飲は無い
との事でしたが、
腎臓の数値が高いので、暫く入院して療養させる
事となったのです。
病院では腎臓の数値を下げる為に、点滴治療等を行い、食事の様子などを観察するとのことで、当初は、数日入院すれば、数値も落ち着いてくるので、それが確認できれば退院もすぐにできると言われていました。
ただ、腎臓の数値が悪くなるような理由が見当たらず、誤飲でもなかったので、この時少し不安な気持ちになり、なにか良くない病気にでもなっていないかと思うようになっていました。
3 容態の急変と転院
そうして数日入院しており、その都度様子を電話で確認したりしながら過ごして居ると、動物病院から急に電話がかかってきました。
電話の内容は
点滴などで療養していたが、尿は出るものの血液検査をした結果、腎臓の数値が全く下がらず、悪化している。ご飯もほとんど食べていない。
原因がもっと大きな動物病院で検査しなくては分からず、ジップの体力的にも出来るだけ早く転院が必要。
と言うものでした。
本気で焦りました。そこまで症状が悪いと思っておらず、数日病院で療養すればまた元気になって帰ってくると思っていたからです。
ただこの話を聞いて病院にすぐに連れて行かないと言う選択肢はありませんでした。
そのため直ぐに転院の手続きを取ってもらい、転院先が県外の病院だったので、病院同士で連絡してもらった上で、ジップを乗せて高速道路で転院先の病院に向かいました。
転院の為に、行きつけの動物病院に着くと、身体がダルそうな身体を持ち上げて、自分が迎えに行ったのを喜ぶ様に寄ってくるので、泣きそうになりながら転院先の病院に連れて行きました。
病院までの道中も具合悪そうにぐったりしており、転院先の病院までの時間がかなり長く感じたのを記憶しています。
4 診察結果と手術
転院先の病院に着いてから、ジップの診察になると、先生は、事前に行きつけの病院からの連絡を受けていた様子で、ある程度の内容はわかっている様でした。その上で飼い主である自分達に、具体的に入院までの細かい様子などを聞いて万全を機している様でした。
そして先生にこれまでの事を話した後、ジップの検査となり、暫く待合室で待った後、再び診察室に呼ばれました。
診察室で先生は、
尿管が何らかの理由で圧迫されているので、毒素を上手く排出する事が出来ずに腎臓を傷めている可能性があるので直ぐに手術した方が良い
と言う事であり、すぐに手術する事となりました。
手術自体は翌日行われる事となり、眠れぬ夜を過ごしながら翌日の手術を待ちました。
手術が終わり病院から電話があって、
手術は成功
との事でほっと胸を撫で下ろしました。
手術後は、数日経過を観察して療養してからの退院になりました。
退院の時に、先生から詳しい原因についての説明が行われ、今回の原因は、
尿管と精菅が絡んでおり、尿を排出できない状態になってしまった事から、腎臓に多大な負担がかかってしまい症状が出た
との事でした。
症例としてはかなり珍しい様で、普通はこの様な事は中々起こらないと言う事でした。
5 病気による後遺症と現在の様子
手術は無事に終わりましたが、先生から今回の病気に関して、発症から手術までの間に、腎臓を相当痛めた事により、今後なんらかの障害が出る可能性があると言われました。
しかし、この当時ジップは1歳でありまだ若かったので、回復する可能性もあるとも言われました。
そう言われれば、回復することを祈るしかないとおもい、今後の治療方針について説明を受けました。
その当時の方針としては、まず、
腎臓に負担をかけづらいフードにかえる事でした。
与えることになったフードは、
PHコントロール
と言う療法食でした。効能的なものは、下部の尿路疾患用のもので、腎臓に障害を持つジップの腎臓への負担を和らげる目的のものです。
このPHコントロールには0,1,2と種類があり、その数値によって尿路疾患が起こるような尿石を溶かす成分などが多く入っているというものだったと思います。
結構偏食なジップがこのフードを食べてくれるか心配しましたが、逆に普段のフードと変わったことで喜んだのか、食べてくれたので一安心でした。
ちなみに現在このフードは販売しておらず、品名が変わって、
ユリナリーS/O
と言う名前になり、以前のPHコントロールより成分調整がされているそうです。
現在ジップは、7歳ですが、今もこのフードを食べて元気にしています。
このフードを食べ続けていますが、特に好き嫌いはせずに食べてくれるので、療法食にしては味もいいのだと思います。
また、最近の診察ではジップの腎臓も機能が改善してきたのか、特に数値が悪くなることなどがなくなったため、時期をみてフードを変更してもいいのではないかと言われていますが、どうも一度ああいった病気になると、フードを変えるのが怖いので、今のところフードは替えずにあげています。
次は、定期的な血液検査です。
血液検査をすることで、腎臓の数値を確認して、病後の経過を確認するためです。
1歳の時に手術をして、その後定期的に検査をしましたが、腎臓の数値は上がることありませんでした。
やはり若かったので、腎臓の機能が回復に向かったのだと思います。
最後が、
尿の色や匂いを気にしておく事でした。
腎臓の数値が悪くなったり、尿路疾患があると、尿の色が濃くなったり、臭いが強くなるのでそれを早期に発見するのが目的でした。
尿の色については、普段から使う猫砂を白色で尿の色がわかりやすいものに変えました。
匂いも大体わかるので、それを確認していました。
因みにウチで使っている猫砂は、
トフカスサンドK
と言うもので、オカラから作られている猫砂です。
この猫砂は白い色をしているので、尿の色が異常だった場合にはすぐにわかるので重宝しています。
また、そのままトイレに流せるので処理も簡単です。
これらの事を先生から伝えられて、いざ退院の日となり、ジップを病院に迎えに行きました。
手術後でしたが思ったより元気で、退院時にはご飯をバクバク食べていると言うことで一安心しました。
そして家に帰ってきたところで、問題が発生しました。
その時のジップの様子です。
頭のライオンは、別件ですが、身体に服を着ていますよね?
この服を着ている理由というのが、お腹を舐めて手術後が開いたりしない様にする為でした。
実際は病院で渡された両用後の服は、人間用のサポーターのようなものに、手が入る穴があけてあっただけのものだったので、結構すぐにめくれてお腹をなめようとするので、
色々とネット検索などをして、写真の服を購入しました。
犬用の服は結構売っていますが、猫用となるとなかなか販売していないので、
探すのがちょっと大変でした。
写真は抜歯後で、少し毛が生えていていますが、実際は手術の為にお腹の毛を剃っています。
では、何が問題かと言うと、
問題が起きたのはジップにではなく、他の先住猫たちに問題が起きました。
ジップは手術などの為に長期間家におらず、
さらに帰ってきた時には、服を着ていた為、他の猫がビビってしまったのです。
ジップはいつも通りに、他の猫に寄って行こうとしますが、他の猫が嫌がってしまったのです。
1ヶ月ぐらい離れていたのと、服をきていたのと、病院の匂いがした事が、
先住猫を警戒させてしまったのだと思います。
最初服を着ているジップを見た時に、
マーブル柄のベンガルであるハオンは、
びっくりして近寄りもせずに、遠目から見ていて、
逆に今度はハオンがストレスで病気になるんじゃないかってぐらいでした。
1カ月家におらず、ちょっと服を着ていただけで、
微妙にわからなくなってしまうけど、毎日見ている人間は忘れないので、
猫ってどこで個体判別しているのか気になるところですよね。
まあ、そうは言っても、1時間ぐらいしたら、思い出したのかいつも通り仲良くしていましたので、ぶっちゃけて問題というほど問題では有りませんでした。
こうして、一連の騒動が終わり、時間が経過しましたが、
現在も療法食は食べています。
今は問題は見られず、病気もせずに元気に家の中を走り回っています。
体調不良から思いもよらない症状で当初はかなり焦りましたが、
早め早めに病院での診察を受けられたのが良かったのだと思います。
この様に猫の嘔吐一つから、
思いもよらない病気が発生している事もあるので、
皆さんの家の猫は健やかにしている事と思いますが、何かの参考になれば幸いです。
最後に写真で被り物をしていますが、撮影した後すぐに取り外しています(笑
これからもずっと元気でいてもらいたいと思います。
我が家では今となっては病気になる子はあまりいませんが、
他にも病気の経験などがあるので、
その時の様子などについても今後時間がある時にブログにしていきたいと思います。
ちなみに、我が家のジップは里親募集サイトで探していただいてきました。
ペットショップから、引き取るのもいいと思いますが、
里親募集サイトなどでいい子を見つけられれば、
里親さんにも飼い主にもいい関係が生まれると思います。