皆さんこんにちは。DANです。
まず、最近連続でハナゴイ系の魚ばかりブログにしていますが、
理由は自分がこれまで海水水槽をやってきた中で、
一番飼育期間が長く
色々試行錯誤した魚であり、
現在も飼育中だからです。
要はブログを書きやすいからですね。
では前置きはこんな感じで、
今日は意外とマイナーな魚
ハナゴイ
についてブログにしていきたいと思います。
ハナゴイって魚の種類じゃないの?
っていう方もいるかもしれませんので、
そのあたりの説明も合わせてしていきたいと思います。
このブログで解説するのは下の鳥さんのとおりです。
ハナゴイとパープルクイーンアンティアスって違うの?
餌付けは難しいの?
ハナゴイ飼育は何が難しいの?
1 ハナゴイとパープルクイーンアンティアスの違い
結構姿かたちが似ているこの2種類ですが、
実は近縁種で、パープルクイーンはインドネシア便などで入荷することが多く、
一方でハナゴイは沖縄などから入荷することが多いようです。
また、サイズも違いがあり、
パープルクイーンアンティアスに比べてハナゴイの方が
一回り大きく成長します。
我が家の水槽ではこの2種類を一緒に飼育していますが、
体表の色がはっきりと違うのですぐにわかります。
そして、近縁種ということもあり、
特にケンカなどをすることは無く、
パープルクイーンアンティアスだらけの水槽の中に
大きなハナゴイを入れると
ハナゴイが1匹しかいない場合でも
ハーレムを作って雄化することがあります。
ここまで、ハナゴイとパープルクイーンアンティアスの違いについて説明してきましたが、
ショップなどでは近縁種ということもあり、
ハナゴイもパープルクイーンも同じ扱いで販売されていることが多く、
ショップによってはハナゴイもパープルクイーンも一律に
パープルクイーンアンティアス
と表記されていることがあります。
逆のパターンはあまりないようですが。
2 ハナゴイの餌付け
ハナゴイの餌付けですが、これは個人的な感想ですが、パープルクイーンよりやや難しい感じがします。
といってもパープルクイーンとそんなに極端に違う訳ではなく、導入時に
・ 丸々していて元気な個体であること
・ 複数同時導入であること
この2点による違いだと思います。
ハナゴイの方が何となく少ない数で購入することが多いため、
餌付けが難しいと感じるのだと思います。
いずれにしても、ハナゴイもパープルクイーンと同様に餌付けは中々根気のいる作業になりがちです。
一例ですが、自分がハナゴイやパープルクイーンを導入するときに
気を付けている餌付けポイントとしては、
- 水槽に先住のパープルクイーンやハナゴイ以外の魚がいないこと
- 水合わせの最後にファーストディフェンスで薬浴
- ライブコペポーダを購入して、自然の生きているコペポーダから慣らすこと
- 1,2回ライブコペポーダで慣らした後に、活ブラインシュリンプと冷凍コペポーダを入れること
- 冷凍を食べるようになったら、冷凍コペポーダと一緒に砕いた人口飼料を流して匂いと味を覚えさせる
- 人口飼料をバクバク食べるようになっても、おやつとして1日2回ぐらいは冷凍コペポーダを入れる
という事です。
これまで、この手順で導入してきて餌付かなかった個体はほとんどいません。
ただし、
購入時に体表に傷やうっ血がある個体は、この手順でも長期飼育は難しい
かもしれません。
意外と繊細な魚なので、網などで掬って水槽に入れると体表が傷つきやすいので
その分落ちやすい気がします。
我が家ではあまりショップの水は入れたくないのですが、
プラケースで掬って水合わせした海水と一緒に水槽内に入れています。
3 ハナゴイ飼育って難しいの?
個人的な感想になりますが、餌付けがしっかりできれば、
人口餌を入れるスポイトをつついてくるぐらい貪欲に餌を求めるようになるので、
長期飼育はそこまで難しくないと思います。
しかし、人口餌に慣らすまでが難しい魚なので、
そこまではこまめなチェックや給餌が必要になると思います。
ハナゴイに限らず、ハナゴイ系の魚はプランクトンフィーダーなので、
食いだめが出来ない為、こまめに給餌をしてあげないと、
すぐに痩せて行ってしまいます。
痩せていくと、餌食いが悪くなりそのまま行方不明なんてこともあるので、
ちょっと多いかな?
ぐらいでこまめに給餌することが大事だと思います。
また、餌付け以外にもハナゴイやパープルクイーンが難しいと言われるのは、
ショップに入荷した時点で、体表に擦り傷のような跡がついていたり、
うっ血しているような個体が多いのが原因だと思います。
(これらの個体は餌付けが非常に難しくそれに伴い長期飼育も非常に難しいです)
これらの傷ができる原因はよくわかりませんが、
何らかの細菌がストレスにより弱った魚の内臓や体表に悪影響を与えているのではないかと思います。
最近は採取からショップまでの輸送が早くなったため、
輸送ストレス等も緩和され、
比較的元気な個体がショップに入荷しているので、
昔よりは飼育難易度は下がっているのではないかと思います。
4 ハナゴイの混泳
ハナゴイは一度餌付いた後は、他の魚と混泳させることもできます。
パープルクイーンとの混泳は近縁種であることからもちろん問題なく混泳できますし、
ハナゴイより体の小さな個体で、
あまり気が強く無い個体であれば混泳も可能です。
間違いなく混泳させることが出来る魚としては、
マンダリン等のネズッポ系の魚やミズタマハゼなどの底モノの魚、
デバスズメダイなどのおとなしい魚があげられます。
同じハナゴイ、ハナダイ系の魚ですが、
バートレットアンティアスやキンギョハナダイ
など気の強い魚は混泳に向きません。
タイガークイーンなども、身体が大きくなると気が強くなる傾向があるので、
あまりお勧めしません。
自分の経験では、アサヒハナゴイに関しては、
アサヒハナゴイの方が体が小さく、
ハナゴイやパープルクイーンの方が数が勝っている状況では問題なく混泳できました。
ただし、ハナゴイもパープルクイーンもオス同士は顔を付き合わせて
口を開けながら少しケンカたりする事はあります。
体の大きな個体同士での喧嘩でそんなにずっとやっているわけではないので
気にしなくて大丈夫だとは思います。
5 まとめ
ハナゴイはその名前からして、マイナーな魚ですが、
かなり美しい色合いをしており、
繊細な紫色の身体は水槽を彩るのに一役買ってくれます。
ハナゴイとパープルクイーンを一緒に入れていても違いが分かり、
一緒に群れで泳いでいる姿には癒されることは間違いありません。
サンゴとの相性も非常にいいので、
きちんと水質管理をしていれば、
SPSなどの水質にシビアな種類のサンゴとも混泳させることが出来て、
ハナゴイ乱舞水槽が出来ます。
タイトルで難しいと書きましたが、餌付けまでが難しい魚で、
一度餌付けが出来てしまえば、長期飼育は難しくありません。
また、餌付けが出来た時の達成感もあるので、
海水水槽をやっている人も、これから始める人も興味を持っていただけると嬉しいなと思います。
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